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経結膜下脱脂法の失敗や経過ブログ

目の下のたるみ取りやクマを改善する手術に経結膜下脱脂法があります。

下まぶたの内側を切開して脂肪を除去する方法で、美容外科では良く行われています。

手術方法は比較的簡単で医者や患者にとって、リスクも少なく安全性は高いです。しかし、上手く目の下がフラットになる場合と、失敗して凹んだり凸凹になる場合もあります。命に関わるような手術ではないですが、見た目が変わり生涯苦しむことになり兼ねません。

もしも、経結膜下脱脂法を受けるのであれば、今一度本当に必要な手術かどうか考えるようにしてください。

目の下のクマやたるみが治ればと安易に受ける人が多い反面、思ったような結果にならずに後悔する人も多いです。言わば、ハイリスク・ハイリターンな手術です。

このブログでは経結膜下脱脂法のメリットやデメリット、リスクや失敗の経過や対処法を詳しく解説します。

経結膜下脱脂法とは

目の下のたるみやクマの原因となる脂肪を除去する手術を、主に4種類にまとめました。

  • 経結膜下脱脂法・・まぶたの裏から脂肪を除去する。
  • 下眼瞼切開(皮弁法)・・下まつげの直ぐ下から切開して、余分な脂肪や皮膚を切除する。
  • 下眼瞼除皺術(筋皮弁法)・・下まぶたのまつげ下から皮膚を切開して脂肪や余剰皮膚の除去と眼輪筋を吊り上げる。
  • ハムラ法・・下瞼のまつげ下から皮膚を切開して一部脂肪を切除した後、下側に移動する。

4つの手術法は簡易的に説明にしました。この中でも、経結膜下脱脂法良く行われる手術であり、難易度も低いです。

但し、有効な症例としては目の下の膨らみに限られます。目の下のたるみや皮膚が薄く血管が透けているような青クマ、色素沈着のある茶クマには効果はありません。

この点をしっかりと判断せずに手術を受けると満足いく結果になりません。

有効な症状:目袋・・眼球下の脂肪が前にはみ出て下まぶたが膨らむ状態

目の下の膨らみやたるみ

単純な目袋の膨らみであれば、適切な量の脂肪を取り除けばフラットにはなります。

しかし、目の下に弛みある場合に脂肪を除去すると皮膚と筋肉は弛んだままになり、シワができてしまいます。

本来は経結膜下脱脂法で有効なケースは限られているのです。しかし、医療側としても需要があり簡単な手術のため、安易に行われいる場合もあります。

脂肪を除去したものの凹み過ぎて、普通の顔には程遠い状態になることもあります。このような状態になれば、言わば保険となる脂肪注入やグロースファクターで凹みを埋めるのです。

グロースファクター(成長因子)で有名なのがFGFです。この成分は真皮を強力に増殖しますが、コントロールが難しく凸凹やしこりになる可能性もあります。

また、脂肪注入やヒアルロン酸注射で凹みを補助することもできますが、笑ったときに小ジワができやすい難点もあります。

つまり、経結膜下脱脂法は不用意に受けるような手術でないことは確かです。

手術を受けた人の中には凹みが酷くて、脂肪やグロースファクターで修正している内に凸凹になり、ムンクの叫びのような目元になる人もいます。こうなると、精神的に崩れて日常生活が送れなくなります。

美容外科ではメリットだけが強調されがちですが、しっかりとデメリットを知り賢い患者でいてください。

経結膜下脱脂法の失敗

目の下が凹んで失敗する

そもそも、目の下は膨らみとたるみが同時に起きている場合が多いのです。

若い頃はハリのある平らな目の下であっても、歳と共に膨らみやたるみが出てくるのは仕方がないことです。

単純な膨らみだけに経結膜下脱脂法をするのであれば良いですが、美容外科によっては弛みがあっても患者さんから求められれば手術を行うことも良くあります。

失敗して凹んだり気に入らなれば、フィラーやグロースファクターを注入するだけです。

また、通常は両目とも手術を行うことが殆どです。適切な量を左右から除去しないとアンバランスな状態に成り兼ねません。

基本的に1回の脂肪除去手術で完璧に終わらせる必要があります。取り残しやアンバランスが発生したからといって、一度崩れた構造に再度メスを入れるのは失敗のリスクが格段に上がります。

凹みの対処法

手術により凹みが発生すれば次の方法で対処します。

グラースファクター

成長因子が配合された薬剤を凹みに注入します。長期的な持続作用があるため、最も使用される方法です。但し、FGFのようにどれだけ盛り上がるかはコントロールが難しい、しこりや凸凹になるケースもあります。

脂肪注入

太ももなどから脂肪を採取して注入します。腫れやすくしこりになる場合もあります。なお、脂肪注入の直後は盛り上がっていますが、経過と共に一定量は減少するため、ボリュームは減ります。

ヒアルロン酸注射

安全性は高いですが、持続期間が数か月から半年程度のため、繰り返し注入し続ける必要があります。

PRP

自分の血小板を分離して注入します。殆ど効果がなく、小じわが改善する程度です。凹みがフラットになることは期待できません。

治療を受ける場合

脱脂を失敗した場合の治療法

目の下のクマや弛みで悩んでいる場合は安易に手術は行わないことです。

一番妥当なのがヒアルロン酸注射で改善する方法です。持続期間は半年程度ですが、元に戻せることを考えればリスクを防げます。また、目の部分の表情筋を鍛える方法もある程度の改善は可能です。

なお、目の下にレーザーを照射するような治療法は効果がありません。たまにですが、目の下のクマはフォトフェイシャルやQスイッチレーザー、YAGレーザーが効果があると宣伝されている場合もありますが、殆ど皆無です。

もし、経結膜下脱脂法を受けたいと希望するのであれば、「下眼瞼切開(皮弁法)」「下眼瞼除皺術(筋皮弁法)」「ハムラ法」のような他の手術も行える信頼できる医師を探してください。

仮に経結膜下脱脂法で対応できない症状であれば、他の手術オプションも選択できます。

経結膜下脱脂法はできるがハムラ法は技術的にできない医師もいるためです。

口コミや体験談

インターネット上で結膜脱脂の口コミや体験談、ブログを検索すると成功体験やメリットが表示されますが、更に深く探っていけば失敗体験談も多く見つけることができます。中でも口コミ広場では凹みの悩みや治療法の相談が数多く寄せられているのが現実です。

きれいな目元になりたいと手術したものの結果は凹んで悩み続けることになる人も多いのです。もし、手術前に戻れたらとか何故手術をしたのかと後悔します。

現実を考えれば、この状態で様子を見つつ、メガネの淵で見えないようにカバーするぐらいしかできません。

再治療するにしても、脂肪注入やグロースファクターになると思います。脂肪を除去する手術をして、脂肪を注入する・・どう考えてもおかしいですよね。

再手術に関しては慎重になり、信頼できる医師を何件も訪ねて受けるようにして下さい。

手術のまとめ

経結膜下脱脂法は簡単にできるもののハイリスクな手術です。思った状態と違った結果になり後悔しても後戻りができません。

発生しやすい失敗は「目の下の凹み」と「除去後のシワ」です。

凹みを修正するにしても、グロースファクターや脂肪注入で凸凹になる可能性もあります。費用も更に掛かるため注意してください。

成功して満足している人もいますが、失敗で苦しんでいる人もいるため慎重にお願いします。

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