ベンゾジアゼピン眼症と角膜神経痛の治療法
ベンゾジアゼピン眼症とは、文字通りベンゾジアゼピンを服用することにより、眼に症状を引き起こす疾患です。
一般的には、慢性的な眼の痛みや知覚過敏、ドライアイ、眼精疲労が発生します。
ベンゾジアゼピンは大脳や視床下部に作用して、不安を取り除いたり、眠りを引き起こします。また、眼にも作用して様々な不定愁訴を引き起こす可能性があります。
角膜神経痛とは角膜が知覚過敏になり、慢性的な痛みを引き起こす疾患です。原因は不明なことも多く、ある種の手術(白内障やレーシックなど)が引き金となり、引き起こされるようです。
ベンゾジアゼピン眼症と角膜神経痛
角膜神経痛とは角膜が知覚過敏になり鋭い痛みが続く症状です。これらの原因は一般的に不明だと考えられています。角膜の知覚が何らかの状態により過敏になり、日常生活において痛みの症状が現れます。
一般的に、白内障やレーシック手術後に起こることが良くあります。但し、角膜神経痛の原因が必ずしも手術による後遺症とは言い切れません。
角膜神経痛の患者さんは、ベンゾジアゼピン系睡眠薬や安定剤を服用されている方も多いです。こういった方は、ベンゾジアゼピンが角膜神経痛の原因となっていることもあります。
ベンゾジアゼピン眼症は、ベンゾジアゼピンを服用することにより、知覚過敏が発生し痛みを伴います。また、服用を続けていると慢性的な症状に発展します。なお、服用を中断すると症状が消失します。ベンゾジアゼピン眼症と角膜神経痛は、表裏一体の病気であるともいえます。
例えば、白内障やレーシック手術後に知覚過敏やドライアイの痛みが続くことがあります。この場合、手術の後遺症だけではなく服用している薬により、痛みの副作用が現れていないか考えることも大切です。
ベンゾジアゼピンは脳の視床下部に作用するため、眼に痛みが出ることは十分に考えられます。これらの痛みの原因がベンゾジアゼピンであれば、服用を中断することをお勧めします。
しかし、ベンゾジアゼピンは依存性があるため簡単にはやめれません。そのため、実際にベンゾジアゼピン眼症による角膜神経痛と気付かずにいる人も多くいます。
また、ベンゾジアゼピン系睡眠薬や安定剤をやめて、直ぐに角膜神経痛が消失する方もいれば、数ヶ月単位で徐々に痛みが消えていく人もいます。そのため、服用を中断すれば数ヶ月単位の長い目で経過観察することが大切です。
但し、白内障やレーシック手術がきっかけで起こった角膜神経痛は、全てがベンゾジアゼピンが原因とは言い切れません。手術により何らかの痛みの元や原因が発生したとします。それがベンゾジアゼピンとの相乗効果で、痛みを発生させている可能性もあります。
目の痛みやドライアイ
慢性的な目の痛みやドライアイが続く人がいます。
本人は原因も分からず、目薬に頼ったりと様々な治療法を試すのですが、一向に良くなる気配がありません。
しかし、翌々調べるとベンゾジアゼピンやある種の降圧剤を服用していることが良くあります。服用している薬が目に影響を与えるとは思ってもいないはずです。
しかし、薬の影響で涙の分泌が減少することもあります。例え僅かな影響であっても、毎日服用を続けていれば症状も強くなるはずです。
特にベンゾジアゼピンは眼にも作用しますし、知覚が過敏になります。その結果、服用を続ける限りは慢性的な痛みが続きます。
但し、薬の服用をやめれば痛みから解放されますので、早急に断薬することを検討してください。
治療法の体験談
私は、ベンゾジアゼピンの中でもエバミールを服用して、ベンゾジアゼピン眼症や角膜神経痛を発症しました。
初めの内は痛みの原因が不明で、眼科に通院するものの有効的な治療法が見つかりませんでした。概ね、ヒアルロン酸の点眼液が処方されたるぐらいです。
病名は「ドライアイ」か「アレルギー性結膜炎」です。しかし、一向に痛みは良くならずにいました。
ある日、たまたまエバミールを飲まない日が続いて、痛みが和らぐことに気付きました。その頃から、痛みの原因はベンゾジアゼピンでは無いかと疑うようになります。
しかし、簡単に断薬できれば良いのですが、依存性があるため中々やめれずにいました。
他のベンゾジアゼピン系薬に変更してみるものの、眼に作用する状態は一緒のため、痛みは続きます。
最終的に断薬に成功して、全く服用することは無くなりました。その後は劇的に痛みが無くなり、普通の状態に戻りました。
病気になったときは、治療をすることも大切ですが、原因を判明させて取り除くことも重要だと思います。