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歯の部分矯正の費用や安さとデメリット

歯の部分矯正について

歯を矯正においては部分矯正という治療方法が流行っています。
これは、歯の一部分だけ矯正したい、前歯だけに引っ込めたい、八重歯を直したいといった特定の部分を矯正する方法です。

全体的に歯の矯正をすると、治療が数年掛かったり、値段も100万程度必要になります。
何よりも、見た目にもワイヤーが掛かった歯というのは辛いものです。

一方、部分矯正は半年程度で治療が終了して、値段も15万~40万円程度とリーズナブルな価格となっています。気軽な気持ちで受ける人も多いです。

ここで、部分的に歯を矯正するメリットやデメリットをご紹介します。

部分矯正の方法

マウスピース矯正

マウスピース矯正

部分矯正はアソアライナーというマウスピースを使用することがあります。
これは、動かしたい部分の歯の形をとって、マウスピースを作成します。数週間装着後、歯が動いた部分に対する次のマウスピースを作成する。

これを繰り返して、正常な位置に動かすというものです。
出っ歯であれば、前歯を引っ込めるようにマウスピースを作成していきます。

歯の移動量は、コンピューターのプログラムによって、シュミレーションを行い適切な歯の移動や治療方法を立てます。

歯を1本動かして、きれいな部分に戻すのは意外と簡単だと思われがちです。
実際に、歯を動かすことは簡単です。歯に弱い圧力でも掛け続けると徐々に移動していきます。

難しいのは歯を固定するということです。動いた部分が再度動かないように固定するということが最も難しい状態です。

動いた部分に対する元に戻ろうとする圧力が必ず発生します。
狭い部分に押し込めたのであれば、サイドからの圧力が加わり、再び乱れだします。
そのため、固定を長期間続けるということが重要になってきます。

きれいに歯が並んで終了と言うわけではなく、その歯並びを維持するという状態が非常に重要になってきます。

更に、一つ歯を動かせば、他の歯も連動して圧力が掛かります。
一つの歯を動かせば、必ず他の歯にも影響が出ます。

一本の歯だけ動かせるという都合の良いことでは無いのです。
一本の前歯だけ押し込めたとしても、サイドの歯に圧力が掛かって横にずれ出すこともあります。

歯を一度動かし始めれば、元の状態に戻すことは容易ではないので十分に注意が必要です。

マウスピース矯正は軽度の部分矯正に留めるべきです。小さく凸凹した部分であれば、歯を小さく削って、隙間を作り移動部分を確保します。

歯を小さく削る

これが上手くいけば部分矯正は順調に終了します。

部分矯正をしてみて、納得して治療を終える方もいれば、思ったような結果が出ず終了する方もいます。場合によっては、全矯正する人もいます。

歯を動かすにも、新しいスペースが必要ですので、それが確保できない状態で動かすのは非常に困難です。ワイヤー矯正であれば、経過観察のたびに微調整が可能ですが、マウスピースは一本作成するのに数万必要のため、臨機応変な治療が難しいです。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正

部分矯正をするにしても凹凸がある程度酷い場合は、ワイヤーによる部分矯正を選ぶ方が賢明です。

ワイヤー矯正は、審美性に抵抗があり躊躇する方もいます。しかし、部分矯正も一生ものですので後悔しないためにも、中程度の凸凹にはワイヤーが推奨されます。

費用も全矯正に比べて安く、15万~40万円程度です。治療期間も半年~一年程度なのでそれ程長く掛かる訳ではありません。

何よりも診察の際は、臨機応変にワイヤーを強めた緩めたりと、微調整が可能です。世界的に見てもマウスピース矯正はまだまだ研究段階にありますが、ワイヤー矯正は完成された治療方法ですので、比較的安心して受けることができます。

ワイヤーによる部分矯正も行うのであれば、審美面だけの治療を行う歯科ではなく、一般的に全矯正もしている歯科で治療行うことが推奨されます。
もし、不具合があったときに最後まで対応してもらえるからです。

また、日本矯正歯科学会認定医の元で治療を行う方が安心です。

セラミック矯正

セラミック矯正

セラミックをかぶせて部分矯正する方法もありますが、自分の歯を削ることになります。
それが嫌で、マウスピースで部分矯正する人が多いのが現状です。

しかし、部分矯正にもメリットとデメリットがあることは確かです。
結果、セラミック矯正をした方が満足している方が多いのが現状です。

セラミック矯正は、歯の部分部分にパーツを詰め込むだけですので、歯の移動は伴いません。
この点は、メリットがあると思います。

但し、自分の歯を削ったり失うことや素材の耐久年数もあります。

しかし、虫歯で歯を削ったり失う人も多いので、一概にセラミックに変えることが良くないとは言えません。

一つだけの歯医者やクリニックだけでなく、複数相談してみて自分に合った矯正方法を見つけてください。

まとめ

部分矯正のまとめ

以上が部分矯正の内容です。綺麗な歯並びというのは凄く憧れますし、誰もが手に入れたいと思います。

しかし、部分矯正といっても簡単に歯を動かして治療できるわけではないので、安易に考えずに、しっかりと熟慮して治療を受けてください。

*この記事は、専門の歯列矯正医への取材内容を元に作成しています。