グリナ(グリシン)の副作用と不眠症に効かない成分
グリナは味の素が販売する不眠症に効果のあるサプリメントです。
成分はグリシンであり、体内で合成できる非必須アミノ酸です。グリシンは一日に約45g程体内で作られます。食品にも多く含まれており、肉や魚介類(エビ・カニ)が該当します。
インターネットや新聞の広告で良く目にするグリナですが、不眠症にどれ程の効果があるかは未知数です。
値段は1日約200円になります。一ヶ月約7000円(定期コース約6500円)程掛かりますが、これまでに100万人以上が服用している人気の商品です。
実際の服用した体験や効果も交えて、効くのか効かないのかを徹底解説します。
グリナとは
グリナの効能は不眠症の改善です。現代社会では多くの人が不眠症に悩み、医療機関は元よりサプリメントや民間療法が盛んです。そんな時に販売されたのがグリナであり、愛用している人も多いです。
何と言ってもグリナの成分はグリシンであり、体の中で合成できる成分です。そのため、敢えて服用する必要は無いように感じます。
何よりも値段が高いため、長期間続けるのもかなりの出費になるはずです。そこで試したいのが、Amazonで販売されているグリシンです。
グリナの成分はグリシンです。効果は全く同じですが、値段は1000円程度と格安です。まずは、これをこれを試してみることをお勧めします。
実際に服用した効果としては、全く効きませんでした。グリシンを服用すると深部の体温が僅かに低下して眠りが深くなるとのことです。
しかしながら、医療機関で処方されているベンゾジアゼピン系睡眠薬のような明確な効果はありませんでした。
グリシンは食品のため当たり前ですが、効果を期待し過ぎるのは間違いです。
但し、グリシン独特のメリットも存在します。
医薬品と違い、体に影響する副作用はありません。ベンゾジアゼピン系睡眠薬は依存症や離脱症状が伴い、一度服用を始めれば断薬は困難です。
他の医薬品にもメラトニン系のロゼレムやオレキシン系のベルソムラがあります。これらも、副作用があるため容易に服用すべきではありません。
その点、グリナは副作用もなく、効果が無ければやめれば良いだけの話しです。安全性が高いと言えます。
更に、「信じる人は救われる」といった言葉があるように心理的な効果があるのです。グリナを飲めば眠れるといった思いを持っていれば、心理的に効いて寝付けるはずです。
例えば、グリナは不眠症に効果のある薬だと思い服用している限りは心理的な作用がプラスに働いて、不眠症が改善する場合もあります。つまり、グリナは副作用が無く心理的な効果が期待できるはずです。
グリシンを服用しても何も効果が無い訳ではありません。服用しすると抹消の血流が増えて、体の深部体温は下がります。
このような効果は入浴方法でも期待できます。熱いお湯に浸り十分に体温を上昇させます。お風呂に上がって2時間程経過すれば、体温が十分に下がり深い睡眠が得られるのです。
また、不眠症を改善するのであれば、日中の活動量を増やすことや規則正しい起床と就寝を心掛けるのも大切です。まずは生活環境を改善することも考えてください。
グリナを服用しても、明確な効果は期待できないことは良くあります。その後、医療機関に通うことになり、結局は睡眠薬に頼る人も多いのが現状です。
この結果、日本には睡眠薬を服用している人は約500万人はいると考えられています。
また、ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用している人にはグリシンを使用して代替薬にならないかと考える人もいます。しかし、グリシンには明確な効果は無いため、挫折する人が殆どです。
私も以前はマイスリーなどのベンゾジアゼピンを服用していました。この時に何とかやめれないかと、グリシンに変えてみたことがあります。
その結果、全く効果がなく、一日も持たずに諦めました。グリシンは甘味が強く、就寝前に服用すると砂糖を水で服用しているような気持ちになります。後味が良くないと感じました。
いずれにしても、期待する程の効果はありませんでした。
医薬品やサプリメントは効果がある程副作用が強く、効かない程副作用が無いものです。
グリナの研究データ
グリナを販売している味の素では不眠症に対する研究データを報告しています。
グリシンを服用すると血中濃度は30分で最高になります。その後、4時間掛けて半減します。但し、グリシンのアミノ酸は脳の関門を通過することはできません。そのため、脳には殆ど作用することはありません。
研究データとしては、被験者11人に二日間グリナ3gを服用させて、睡眠の改善度を計測しました。その結果、寝付きやすく深い睡眠が得られたと報告されています。データを見ると入眠潜時(ステージ2)と徐波睡眠潜時(ステージ3と4)が短縮して、睡眠の質が向上していました。
しかしながら、被験者は11人だけでデータ量は少ないはずです。また、このような研究データは良い部分だけが抽出されがちです。
同じようなサプリメントにトリプトファンやギャバなどがあります。これらの研究でも睡眠が改善されたと報告があります。要するに、他のサプリメントでも睡眠改善に効果があると推せるのです。
まとめ
グリナは副作用が無い反面、明確な効果はありません。不眠症であれば、原因を探り改善することが大切です。
安定した睡眠を得るために大切なことがあります。
- 規則正しい起床と就寝生活をする。
- 日中の活動量(仕事や学業)が睡眠に影響します。
- 就寝前のスマートフォンやパソコン作業を避けること。
- ストレスを溜めすぎない。
- 静かな環境で眠ること。
- 寝具が自分の体に合っているか。(枕や布団の固さなど)
- 依存性があるため、安易にベンゾジアゼピン系睡眠薬に頼らない。
寝ることにこだわり過ぎるのもマイナスです。人間は横になって目を閉じていれば、いつの間にか眠れることが普通です。
眠れない原因は何かを知ると不眠症の改善に繋がります。原因の一例を挙げます。
- 昼過ぎに起きて、夜22時に眠ろうとしている。
- 騒音があり、イライラして寝付けない。
- ベンゾジアゼピンを服用して、依存や薬が効かなくなり不眠症が悪化。
- 考えごとをして、寝付けない。
今一度、不眠症の原因を正しく考えて、改善に繋げてください。