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二重まぶたの整形(埋没法)の失敗とリスクやデメリット

二重まぶたの整形における埋没法の失敗やリスクの知識

二重まぶたの整形は美容外科の中でも人気のある手術です。目は顔の中でも最も印象に残る部分であり、二重まぶたを望む人は多くいます。

美容外科で二重になれたらと思う反面、失敗したらどうしようと躊躇している人も多いはずです。また、手術はしたけれど失敗して悩んでいる人もいます。

そのような人に参考るように二重まぶたの整形に関するメリットやデメリット、リスクを解説します。

また、二重まぶたの整形には「埋没法」と「切開法」があります。どちらにするかは悩むところですが、それぞれに長所と短所があるため、良く考えてください。

この記事では「埋没法」について詳しく記載しています。そもそも、埋没法は簡単でプチ整形、やり直しが効いて安心だと感じている人もいます。しかし、決してそうではありません。

まぶたに針を通してナイロン糸で留め付けます。効果も半永久的ではないため、一時的な効果しかなく中途半端な手術です。一度体内に入ったナイロン糸は取り出せる場合と取り出せない場合もあるため、長期的な視点ではデメリットが多いのも事実です。

そもそも、二重にしても数年で効果が切れるなら手術の意味はあるのでしょうか。果たして、その時にオペ前の状態に戻れるのか、最初と最後を考えて受けるべきです。

更には副作用や後遺症もあるため、慎重に検討して最善の道を選んでください。

二重の整形の種類

二重まぶたの整形には2種類の方法があります。

  • 埋没法
  • 切開法

どちらにするかは自分に合う方法を考えて、医師と相談します。

埋没法

埋没法は針でナイロン糸をまぶたに通して留めます。留める方法や留め方はクリニックや医師にもよります。1点留めだと外れやすい場合もあります。一方、2点3点留めだと強固ですが、まぶたに負担も掛かり、ナイロン糸が盛り上がるなど一長一短です。

埋没法が合う人は瞼が薄い人や目の開きが大きい一重の人です。逆に瞼が厚い人や細い目をした人、二重のラインを広く留めた人は数ヶ月~1年程度でナイロン糸が駄目になることもあります。

埋没法自体は全ての人に共通して、半永久的な治療法ではありません。3年~5年で元に戻る人が多いのが現状です。人によっては8年、10年と持つ人もいます。医師の技量や術式、患者さんの生活環境や目の型など様々な要因に左右されます。

但し、人のまぶたは1日に何千何万回と瞬きをします。僅かな圧力でも日々続けば、ナイロン糸は劣化は避けられません。

ナイロン糸が伸びたり切れて駄目になれば、そのまま体内に残り続けます。ナイロン糸自体は生体に親和性が高いため放置しても問題にはなりません。

但し、体の中にナイロン糸が残ったまま状態というのは本人にとってみれば、不快な気持ちになる人も多くいます。ナイロン糸はまぶたから取り出せる場合と取り出せない場合があるため注意が必要です。

術後、2年以上経過している場合は細胞組織と癒着していることもあり、容易に剥がすことが困難です。除去をするのであれば、まぶたの切開も必要になります。

もしも、ナイロン糸を除去したいのであれば1年以内が最も確実になります。

実際の除去手術では、ナイロン糸の結び目が埋まった部分に小さな穴を開けて取り出します。通常、瞼には結び目やナイロン糸が透けて見えることがあります。この場合は数分で簡単に取り出せます。しかし、全く分からない状態であれば、取り出す位置が掴めずに除去が困難になります。

再手術

失敗した際の再手術

埋没法の効果が切れて、再手術を行うとします。多くの場合は以前のナイロン糸は取り出さずに、再度新しい糸を通します。

2回、3回と続けた場合に瞼には負担が掛かり続けます。まぶた内にはナイロン糸が多くなり凸凹してくることもあります。目が閉じにくい、違和感があるなどリスクもあります。また、切開法に変えるにしても、過去に行った埋没法が影響して、出来栄えに影響が出る恐れもあります。

一度、埋没法をして元に戻ったのであれば、次を望む場合は切開法を選択する方が賢明です。手術の切開時にナイロン糸の除去を希望しましょう。

いずれにしても、二重が元に戻ることが避けられない埋没法は、このようなリスクがあることを考慮してください。

世界の二重事情

世界的に見ては多くの人が二重まぶたです。アメリカやヨーロッパ、南米、アフリカなど目がパッチリしている人が殆どです。

一方、日本や韓国、中国、モンゴルなどの東アジアは取り分け一重まぶたの人が多くいます。これらの国々で発展したのが二重整形です。日本は世界的に見ても二重まぶたの整形技術はトップであり、技術も確立されています。

韓国や中国は半永久的な効果がある「切開法」を受ける人が殆どです。日本はメスを入れることに抵抗を持つ人が多いことやダウンタイムも短いため「埋没法」が盛んです。

韓国や中国で埋没法が流行らない理由は「効果が数年であること。」「ナイロン糸が残ること。」など、デメリットの方が先行して、中途半端な手術だと思われています。

切開法はダウンタイムも長く周囲には整形をしたと分かります。埋没法は一週間もすれば腫れも治まります。

切開法はメスを入れる手術です。成功すれば、きれいな二重が手に入ります。しかし、失敗すれば元に戻すのは不可能であり、後戻りはできません。もちろん、多数の人は成功して問題なく人生を歩んでいきます。この点、希望通りの二重になるかは医師の技術や経験がポイントになります。

埋没法は万が一失敗しても、ナイロン糸を外せば良いので最悪の自体は避けられます。

実際に二重整形をした後に、思ったのと違うと感じて元に戻すことを希望する人もいます。この点のメリットが埋没法です。

いずれにしても、「埋没法」「切開法」にするかは慎重に考えてください。

きれいな二重まぶた

二重まぶたの整形を受けるのであれば、どのような目にしたいか予めしっかりと決めておくことです。

呆然と芸能人の誰々のようになりたいでは、完成度は掴めません。まぶたの広さは何mmが理想かしっかりと定規やペンでシュミレーションしてください。

医師やクリニックのお勧めに任せると、仕上がりに納得できずにさ迷う結果になりかねません。きれいな二重まぶたとは広すぎず、狭すぎです。

美しい二重の基準は黒目の大きさに対して2~1.5割程度です。長さですと、2~1.5mm程度です。

一重瞼の人は広い二重を希望しがちですが、広ければ明らかに整形したような二重に見えます。普段から、アイプチを使っている人は長年の経験から、ベストな二重ラインを知っています。

事前の確かな位置決めが完成を左右します。しっかりと研究してください。

きれいな二重瞼

美しい二重瞼の画像

二重の幅が狭過ぎる二重瞼

二重の幅が狭すぎる

二重の幅が広過ぎる二重瞼

二重の幅が広過ぎる

医師やクリニック選び

二重まぶたの整形は医師の技術が成功と失敗を左右します。医師やクリニック選びは極めて重要です。

二重まぶたの整形は美容外科では最もポピュラーな手術の一つです。

  • 1位・・レーザーによるシミやホクロ、たるみ取り。
  • 2位・・二重まぶたの整形
  • 3位・・脂肪吸引

大体のクリニックはこのような割合です。中でも、二重まぶたの整形は技術と経験を要します。上手い医師もいれば、下手な医師もいます。確実な医師を見つけてください。

クリニック選び

クリニックを選ぶ時は値段に左右されてはいけません。一般的に埋没法は10万円程度の手術代が掛かります。採算を取れる最低限のラインです。

埋没法が3万円や5万円といった激安価格もありますが、クリニックとしては赤字です。カウンセリングや診察、手術、検診などを合わせると全く採算は取れません。

そのため、安い価格でカウンセリングに行ったものの、別の手術やオプションを勧められることもしばしばです。一番怖いのが、不用意な手術も勧められたのではひとたまりもありません。大切なことは自分の体に施す手術であり、値段で選ばないようにしましょう。

大手には価格を抑えてスピードを重視したり、経験の未熟な医師が執刀するケースもあります。

また、一人の医師が一貫してカウンセリングから手術、検診と最後まで担当してくれるクリニックを選んでください。患者の希望を聞いて、オペを行うことや術後の不具合にも対処してもらうためです。

クリニックの中には診察や手術、検診をする医師が別々な場合があります。責任の所在が不明確なばかりが、患者さんに対する対応も業務ベースになりがちです。仮に失敗したのなら、さ迷う結果になります。

大手の一部ではこのような傾向があります。逆に自分の看板を背負ったクリニックの医師はこの点しっかりと対応してくれます。

医師選び

埋没法の整形は医師選びが大切

二重まぶたの整形をするのであれば、医師選びが重要です。技術の高い医師は理想の結果を生みます。

1.二重まぶたの整形は職人技です。手先が器用な医師もいれば、不器用な医師もいます。内科タイプか外科タイプか見極める必要があります。

症例や口コミ、話したときの印象など様々な方法で検討してください。

2.次に大切なことは医師の経験値です。過去に症例数が最低100例以上あるべきです。かつ、一年以上の経験があることです。症例数は医師に尋ねれば答えてくれるはずです。

経験に比例して、技術や知識も増えていきます。患者さんにとってベストな治療法を選択したり、状況判断や技術の高さは経験によって養われます。

3.医師の人柄も大切です。診察で話してみて、違和感を感じた場合は避けるべきです。手術をビジネスと割り切る医者もいれば、親身になる医者もいます。

患者さんの希望をしっかりと聴いて、熟練した技術を持ち、人柄を兼ね備えた医師を見つけましょう。

失敗した場合の対処法

二重まぶたの整形は多くの人は成功して、希望通りの目になります。しかし、失敗して後悔する人も一定数いるのは事実です。失敗しても元に戻せるのが埋没法であり、この点はメリットです。

ここで言う失敗とは大きく2つに分けることができます。

  • 二重の見た目での失敗。
  • まぶたの機能面での失敗。

埋没法の失敗例

見た目の失敗

見た目の失敗は「自分の思った通りの二重まぶたに成らなかった。」と「二重まぶたになった自分が受け入れられない。」などです。

希望通りの二重をイメージしていても、幅が違ったり左右差が出ることもあります。問題はそれを良しと思えるか受け入れられないかです。

但し、明らかな失敗でない限りは一旦は様子を見るべきです。一ヶ月程で完全に患部が落ち着いて安定した二重になります。また、その間に心の整理も着くはずです。

やり直しを求める場合は手術を受けた執刀医に相談します。自分の希望をもう一度話して、再手術を希望します。正当な理由があれば、検討して貰えはずです。

しっかりと医師の意見にも耳を傾けて、本当に再手術が必要か決めてください。もしも、明らかな不具合や失敗があるにも関わらず対処して貰えないなら、他院に相談にいきます。

いずれにしてもどうして失敗したのか原因を明らかにすべきです。多くは二重まぶたの広さや形が理想と違うことが再手術を希望する要因です。他には、「まぶたが厚くて埋没法自体が上手くいかない。」「眼瞼下垂が原因」など別の要因がある場合は再度手術をしても同じ結果になるとも限りません。この場合は切開法や眼瞼下垂の手術も必要なケースもあります。

埋没法は早い段階であれば元に戻すことが可能です。半年程度経過すると、まぶたに癖が付きやすくなります。数年経過すれば、ナイロン糸が癒着して剥がすことは難しくなります。再手術は早い時期が良いでしょう。

また、何度も手術を行うことは薄いまぶたに負担が掛かります。次は入念に考えて受けてください。

次に、二重まぶたの自分が受け入れないケースです。この場合も早い時期に、元に戻す手術を行ってください。そして、二度と受けないように決意をすべきです。月日の経過と共に気持ちが変わり、また手術を受けたくなる様なことは避けるべきです。

機能面の問題

埋没法はナイロン糸で留める手術ですので、縫い方をミスしなければ機能的には余り問題は出ません。しかし、まぶたが閉じにくいことや違和感を感じる場合があります。我慢できないようであれば、修正も必要です。

稀にナイロン糸が眼に当たって痛みが出る場合もあります。同様に修正が必要です。

結び目の膨らみ

ナイロン糸の結び目はポコッと膨らむことがあります。目を開いているときは分かりませんが、目を閉じると膨らみに気付くはずです。多かれ少なかれ、仕方ないと思って諦めるべきです。

但し、この膨らみはナイロン糸を外す際にガイドとなります。膨らみが有るのと無いのでは除去のし易さが違いますので、デメリットばかりではありません。

余程目立つ場合はやり直す必要もあります。手術する医師の技量や留め方にも結果は左右されます。そのため、再手術を行っても同じような結果になる可能性もあります。

二重が外れる

埋没法の効果は永久ではありません。日々まぶたは瞬きを行います。一日1万回以上行うため、自ずとナイロン糸は劣化していきます。持続効果は約3~5年程度です。

ナイロン糸の効果が切れて元に戻れば、再度埋没法を受けることもできます。多くの場合は前回のナイロン糸は除去せずに新たな糸で留めます。2回3回と回数を重ねるとまぶたの負担も増していきます。皮膚の膨らみや瞬きの際に違和感を覚える場合もあります。

患者さんが望めば再度埋没法は実施されせるでしょう。しかし、リスクを考えても安易に受けるべきではありません。

他のにも、二重まぶたが数ヶ月で駄目になるケースもあります。単純に縫い方にミスがある場合とまぶたそのものが埋没法に適さない場合です。

まぶたが厚い人やたるみが酷い場合は持続期間も短めです。患者さんが望む限りは埋没法を受けられますが、根本的に解決するのであれば、切開法も検討すべきです。

また、埋没法の留め方や留め数は医師やクリニックによって、独自性があります。つまり、手術を受ける場所によって、結果は微妙に変わります。ここが判断の難しいところです。

ホクロやシミであれば、どこでレーザーを受けても同じような結果を得られます。しかし、二重瞼の整形は多種多様で、成功するかは医師の技術に左右される側面があります。

しっかりとこの点も踏まえて慎重に手術を考えてください。

二重まぶた整形の体験談

二重まぶた整形の失敗体験談

二重まぶたの整形は受ける人も多く、身近な人物や口コミ、インターネットなどから体験談を知ることも良くあるはずです。

概ね、成功している人が殆どですし、大きなリスクがないケースが殆どです。しかし、失敗や納得がいかずに再手術が行われることも良くあるのが埋没法です。

今一度、しっかりと自分に必要か検討してください。

人は手術を受けたいと思えば、メリットとデメリットがあるとしても、良い面しか見えなくなります。失敗の体験談が多数あれど、自分は大丈夫だと思い込みがちです。その結果、身を持って体験して、初めて分かることもあります。

埋没法の最大のメリットは失敗したときにやり直しが効くことです。これは美容整形を受ける上でリスクを防ぐ手段です。切開法を受けたのであれば、後戻りはできません。まずは、埋没法を試すことも選択肢の1つでしょう。

また、埋没法には最大のデメリットもあります。除去しない限りはまぶたにナイロン糸が残り続けることです。2年以上経過すれば、取り出すのも容易ではありません。多数の人はそのままの状態でまぶたに存在し続けます。

これを気にしないかどうかは本人次第ですが、薄いまぶたにナイロン糸が生涯ある状態は決して好ましくはないのです。

まとめ

二重瞼の整形に関する正しい知識

二重まぶたの整形である埋没法は手軽に受けることができる反面、リスクやデメリットも見過ごされがちです。もちろん、多数の人は満足のいく結果となり、その後の人生を歩んでいます。

二重まぶたは自分自身の見た目の向上だけでなく、人に与える印象も良くなるため受けたい気持ちは分かります。

正しい知識を知った上で良い結果になることを願っています。ありがとうございました。

*この記事は、適切な医療情報を元に構成しています。なお、術後の結果には個人差もあります。あくまでも参考としてください。正しい知識を持ち最善の治療法を選択してください。