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レンドルミンと酒・アルコールを同時に服用する危険性

レンドルミンと酒・アルコールを同時に服用する危険性

レンドルミンを服用しながらお酒を飲むということは非常に良くありません。しかし、それにもかかわらず睡眠薬とお酒を飲む方が多いのが現状です。

夜にお酒を飲んだ後、アルコールが体に入ったの状態で睡眠薬を服用することはよくないことだと知らずにいる人も多いです。

普段からお酒を飲んでいる方からすれば、特に睡眠薬とアルコールがよくない事を意識することは無いかもしれません。しかし、睡眠薬とアルコールは相互作用によって効果が増強されたりと危険ですので十分に注意してください。

アルコールの弊害

まず初めに、睡眠薬とお酒を一緒に飲むとどのようなリスクがあるのか考えていきたいと思います。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬とアルコールは脳に作用します。これは、どちらも似たような性質を持っています。そのため、薬の効果とアルコールの効果が合わさり作用が増強されます。
また、薬の効果も不安定になり予期せぬ副作用が起こります。

特に問題なのが、レンドルミンには「耐性」と「依存症」がありますが、アルコールにも同じ作用があります。そのため同時に服用するとさらなる「耐性」と「依存症」を生じさせる結果となります。また、レンドルミンの効果に合わせて、お酒の効果がプラスされると、薬の効き方が不安定になり、中途覚醒や体の疲れなどもおこります。それだけならまだしも、昏睡状態や意識障害などもおこりますから、レンドルミンとアルコールの併用は避けてください。
また、 2つ同時に服用すると数週間以内に「耐性」と「依存症」が増強され、レンドルミンとアルコールを服用しないと効果が感じられなくなります。こうなると、アルコールを止めてレンドルミンだけ服用してもうまく眠ることができなくなります。

アルコールの依存症や睡眠薬の依存症は、非常に多くの方が抱えている問題です。安易に、アルコールと睡眠薬を服用することにより重度の不眠症に移行するとそこから完治させる事は困難になります。出来るかぎり、「耐性」と「依存症」を避けるためにも、睡眠薬を服用しているときはアルコールを飲まないと言う事を徹底すべきです。

睡眠薬とお酒をやめることができるのか詳しく解説していきます。
まず、お酒を飲んだ際はできる限り睡眠薬を服用するまでの時間をあけてください。 4時間から6時間は空けることが望ましいです。また、毎日お酒を飲むと「耐性」と「依存症」に拍車をかけますので、週に2回程度に抑えることが推奨されます。
また、お酒を飲む量も極力抑えるべきです。
普段から、お酒とレンドルミンを服用し続けていると、重度の睡眠障害に移行することがあります。こうなると、何を服用しても眠れなくなり、非常に危険です。

以前おられた患者さんに、アルコールも毎日服用して睡眠薬を同時に使用して重度の不眠症に移行したケースがありました。この方は、最終的に向精神薬を服用して睡眠をとると言う状態になりました。結果、睡眠薬と向精神薬、アルコールの依存症によってさらに症状が悪化し入院を余儀なくされたと言うケースがあります。やはり、睡眠薬を服用しているときはアルコールが辞めるべきです。

レンドルミンDについて

レンドルミンには「レンドルミンD」という錠剤が存在します。これは、普通のレンドルミンに比べてどう違うのでしょうか。「レンドルミンD」は、レンドルミンと同様の成分であり同じ薬です。ジェネリック医薬品と考えるのが良いです。錠剤の中には、「ブロチゾラム」という成分が含まれています。薬の効果は、一緒ですので安心して服用してください。

「レンドルミンD」のDの部分は一体なんなのでしょうか。その答えは、水なしで口の中で溶けるタイプの錠剤です。睡眠時に、水を服用することなく口の中で溶けて服用することができるので便利です。Dは、「Disintegrating(崩壊する)」の意味を表しています。

単純に、レンドルミンをジェネリック医薬品として製造するのではなく、患者さんが飲みやすいように口の中で溶けるという工夫がされています。

例えば、旅行先で服用する仕事先で服用するなどといった場合に急にコップ1杯の水がないことも予想されます。そういった場合に、口の中に含んで溶かして服用できるため安心できます。

レンドルミンも「レンドルミンD」も効果は同じですので自分の好みによって薬局なので指定すると良いと思います。

レンドルミンのジェネリック医薬品

レンドルミンは1988年に販売された薬です。長く使用され多くの方が服用しています。そのため、レンドルミンのジェネリック医薬品は沢山の種類があり販売されています。

一般的によく処方される薬はジェネリック医薬品の種類も多くなります。
また、ジェネリック医薬品は開発費がかからないためコストが抑えられて、薬価も安く設定できます。つまり、製薬会社と患者さんにとってコストの面は良いです。また、ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、コストも低く製造ができ高品質な薬が作られています。

処方される薬は価格が低いことにこしたことありませんが、同じ品質で同じ効果のある薬が手に入るならジェネリック医薬品を選ぶことも推奨されます。

レンドルミンのジェネリックは沢山ありますので薬局でご自身の希望をお伝えください。特に有名なのは「グットミン」や「ブロチゾラム」でしょうか。一般的にジェネリック医薬品の傾向は成分名を商品名に変えることが主流になりつつあります。つまり、レンドルミンのジェネリックであれば、成分名の「ブロチゾラム」が覚えやすく流通しやすいという傾向です。

レンドルミンの致死量

時に睡眠薬は自殺するための道具として使用されるといった間違った認識が世に広まっています。ベンゾジアゼピン系睡眠薬を大量に服用したからといって致死量に達する事はまずありません。それほど安全だと言うことです。

数十年前は、バルビツール系睡眠薬が主流だったため、この薬を大量に服用すると意識障害によって命の危険性がある薬にした。これは、脳に直接作用するため大量に服用すると非常に危険です。しかしレンドルミンのような、ベンゾジアゼピン系睡眠薬は脳に直接作用するわけではなく、脳の受容体に間接的に作用するため、大量に服用したからといって命を落とす事はありません。

仮に、処方された薬を一度に数十錠服用しても、翌日には目が覚めるでしょう。それほど、レンドルミンは安全性が高く、安心して服用できる薬です。

ただし、一度に大量に飲むと翌日は体のだるさや眠気、頭痛などが起こります。当たり前ですが体にはよくないので絶対にやめてください。

また、レンドルミン単剤であればそれほど危険性をありませんが、数種類の薬を必要以上に服用すると予期せぬ副作用が起こる可能性があり、非常に危険です。医師の処方を守って正しく使ってください。死にたいと思う時に、レンドルミンを大量に服用するのではなく。その根本的な、原因である問題を解決することをしてください。

時にストレスでレンドルミンをたくさん飲んでしまう人もいます。こういったケースは、一度だけならまだしも何回も繰り返してしまう傾向があります。そういった場合は、自分が間違っているということ認識して、自分の体を守って下さい。