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バレリアンの不眠症へのギャバ効果と副作用

バレリアンで不眠症を治療する方法

バレリアンは快適な眠りをサポートするハーブ系のサプリメントです。

効果としては睡眠作用により、入眠効果があります。そのため、不眠症への評判が良いサプリメントです。

単なるサプリメントと思われがちですが、睡眠への確かな効果があり、サプリメントとしては有効性が高い商品です。

バレリアンはカノコ草が原料になります。ドイツでは不眠症や安定剤の治療薬として効果が認められています。

病院などで、処方されるベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、脳内ギャバの働きを強めて眠りに導きます。バレリアンも同様に脳内ギャバに作用すると考えられています。

但し、医薬品のように明確に成分が管理されている訳ではありません。また、効果の程も不明な点もありますので、安易に服用すべきサプリメントではありません。

ベンゾジアゼピン同様にギャバに作用するのであれば、長期間服用すると離脱症状や依存症になることも否定できません。

バレリアンの添付文章には、「過剰摂取を控えて、一日の摂取量を厳守してください。」と記載されています。

私自身はバレリアンを服用してみた感想は、それなりにマイルドな睡眠作用がありました。しかし、処方薬と違いに効き方が雑で、少し怖いイメージを持ちました。

また、ギャバに働く点から言っても、長期間飲み続けると断薬が難しくなると思います。

服用する際は、就寝前30分~直前に飲みます。服用量は300mg~500mgが適量です。服用後、約一時間程度で効果が現れて、寝付けます。

バレリアンのサプリメントは本当に臭いが酷いです。納豆の腐った臭いやドリアンのような臭いに幻滅します。

何度か服用したものの、効果が不十分で効き目にムラがあったりとお勧めできません。

寝付けるものの2、3時間で眼が覚めて寝付けなくなったりと、ベンゾジアゼピンに頼る方が確実です。

ベンゾジアゼピンの代替え薬

ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用している人が、減薬や断薬を考えたとします。その場合に、バレリアンに薬を置き換えれたらと思う人もいるはずです。

概ね、この方法は失敗します。服用しているベンゾジアゼピンをバレリアンに変えた場合は、効果が落ちて中々眠れなくなります。

また、バレリアンの効果はムラがあるため、医薬品のような効き目の安定感を求めるのは困難です。

あくまでも、ハーブの効果によるサプリメント程度だと考えてください。

一般の人が服用

バレリアンのサプリメントの粒の大きさ

バレリアンを飲む場合は「依存」や「離脱症状」に注意してください。

脳内のギャバに作用することから、長期間服用すると禁断症状が起こることも考えられます。

発生頻度は不明ですが、ある日突然やめた場合に全く眠れなくなることもあります。

もちろんこの症状は一時的であり、数日~一週間程度で収まるはずです。

バレリアンを服用する人の多くが病院の睡眠薬に頼るのが怖くて、サプリメントを試してみようと考えます。

その結果、バレリアンを飲み始めて離脱症状が起きると、慌てて病院に駆け込むこともあります。

余りお勧めできるサプリメントではありません。

バレリアンの副作用

効果と副作用の症状

バレリアンはカノコ草が原料であり自然界に存在するものです。つまり、食品としての位置付けにも存在します。

副作用は殆どなく、安全性は高い商品です。

人によっては胃腸に不快感が出る場合もあります。

しかし、長期間や大量に服用すると「依存症」や「離脱症状」が現れることもあるため注意してください。気になる症状が発生すれば、服用を中断して医師に相談してください。

研究結果

バレリアンは過去に中規模な臨床実験がされています。まず、被験者128人を3つのグループに分けました。各グループには以下の薬を就寝前に服用させます。

  • プラセボ薬
  • バレリアン400mg
  • バレリアン製剤

バレリアン400mgを服用した人は睡眠の質が顕著に高まりました。熟睡感や深い眠りが得られました。

また、バレリアン製剤はそれに加えて、翌日に眠気を増大させました。

まとめ

快適な睡眠が出来ている

快眠系のサプリメントは沢山ありますが、バレリアンは明確に効果が現れる商品です。

有名な快眠サプリに「グリシン」「トリプトファン」がありますが、こちらは体内を改善して、眠りやすい体にするタイプです。

一方、バレリアンは多かれ少なかれ脳内物質に作用して、眠りに導きます。

効果は不明確な点もありますので、漫然と長期間服用するするのではなく、必要なときだけ使うようにしましょう。

また、不眠の原因は何なのかを考えることも大切です。不眠症になれば、サプリメントや薬ありきではなく、生活環境の改善もすべきです。

例えば、朝早く起きて、日光を目から吸収することにより、14時間後にはメラトニンが分泌されて自然な眠りを誘います。

日中の活動量によっても、睡眠圧は高まり深い眠りが得られるようになります。メラトニンの最大ピーク時は起床後16時間と考えられています。

また、ストレスを減らす工夫やできることから実践してください。

バレリアンを使わずとも、安眠ができることを願っています。ありがとうございました。