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ベンゾジアゼピン系安定剤や睡眠薬の依存症や離脱症状

ベンゾジアゼピン系安定剤や睡眠薬の依存症

ベンゾジアゼピンには、依存性や離脱症状があり、一度服用を続けると中々やめれないのが現状です。
最初は、睡眠薬を使用して睡眠がとれていましたが、徐々に効かなくなり薬の量が増えていく人多くいます。

人によっては、2年、3年。場合によっては10年以上服用している方も多くいます。
でもどうしてこのように、ベンゾジアゼピンはやめることができないのでしょうか。

そもそも人間は、自分の力で自然に眠る力が必ず存在します。
誰しも、子供の頃薬を飲まないと眠れなかったという人は、まず存在しません。
子供の頃眠れていたのであれば、大人になっても自然に眠れるということはごく当たり前のことです。

しかし、ベンゾジアゼピンを服用することによって、体に薬が入らないと睡眠につくことができなくなる状態になります。つまり、薬に体が依存しているだけだということです。
ベンゾジアゼピンをやめれば、いずれ体は自然に寝つける状態に戻ります。

具体的に、薬をやめていく方法さえわかれば、殆どの方は自然に寝付けるようになります。
また、一度ベンゾジアゼピンを完全にやめた人は、その後依存症に陥る可能性は少なくなります。

ベンゾジアゼピンをやめる際は不安や不眠症などの離脱症状が必ず現れます。
これらの適切な対処法を知ることにより、今後ベンゾジアゼピンの依存や離脱症状は恐れることはなくなります。

ベンゾジアゼピンを服用するきっかけとなったのはどんなことだったでしょうか?
人によって、少し不眠症気味で病院などにかかり、安易に睡眠薬を服用したのがきっかけかもしれません。
また、うつ病を発症して不眠症が伴い、睡眠薬を服用したのがきっかけの人もいます。
うつ病は良くなったものの、ベンゾジアゼピンだけが止めれずに、そのまま飲み続ける人も多くいます。

ベンゾジアゼピンを飲み始めれば、7割程度の人はやめるのに苦労します。結局、服用をやめることができず数年以上飲み続けているというのが現状です。

適切に薬を終了する方法を知るということが大切です。

安定剤や睡眠薬の依存症

依存症の治療

基本的に、マイスリーやレンドルミンを服用して不眠症を治療したとします。
最初のうちは、非常に強く入眠作用が現れるでしょう。
しかし、数週間服用して、一気に断薬すると、全く眠れないことに気づきます。
患者さんは、薬がないと眠れないという観念が脳に記憶されます。

こうなると、ずるずると睡眠薬が服用する結果になります。
薬自体を少しずつ減らそうにも、中々上手くいかないことに気づきます。
そのため、依存症が形成されます。

もしこの時点でやめれば、数日で離脱症状が消えて自然に寝付くことができるでしょう。
依存症に陥った際に、睡眠薬の効果が効き続けていれば良いですが、人によっては入眠効果が減少したり、中途覚醒がひどくなり、さらに薬の量が増えたり、数種類の薬を同時に服用したりします。

こうなると、依存症はエスカレートして、抗うつ剤や向精神薬を使用して眠るという悪循環に陥る可能性もあります。

依存症自体は、薬を体に入れなければ、数日から数週間で必ず自然に眠れるようになります。
薬に合わせて体が変化して、薬が体に入ってこないと眠れないという状況になっているだけです。
ベンゾジアゼピンが体に入ってこなければ、元の状態に脳が戻ろうと急激に変化して、必ず自然に寝つけるようになります。

そもそも人間は、眠ると言うことは命を維持する上で重要なことです。そのため、人間の体は自然に眠れるように元の脳や体に戻ります。

安定剤や睡眠薬の離脱症状

離脱症状の治療

薬をやめる上で切っても切り離せないものが離脱症状です。
この離脱症状が辛くて、服用を中止できない人が大多数です。

まず、ベンゾジアゼピンをやめると急激な不安感やイライラに襲われます。
これらの症状は、一旦ピークを迎えると徐々に落ち着いて消えていきます。

次に、1番辛いのが不眠症ではないでしょうか。薬をやめると、全く眠れなくなります。
この辛さや恐怖で薬が止めれない人がほとんどです。

特に、デパスなど強い安定剤を服用している人は、一気に中断すると急激な不安やイライラに襲われてやめることができないと感じるでしょう。

デパス自体は、私が知る限り最も強いベンゾジアゼピンの離脱症状が存在します。

日中安定剤を服用して、夜に睡眠薬を服用している方は、まず日中の安定剤をやめることから始めて、最終的に睡眠薬だけにしてから、完全に断薬します。

日中の安定剤を徐々に減らしながら、睡眠薬も同時に徐々に減らすという方法は効果的ではありません。まずは、安定剤を止めて、睡眠薬にまとめるのが良いでしょう。

また、抗うつ剤や向精神薬とベンゾジアゼピンを同時に服用している方は、まず抗うつ剤や向精神薬を止めて、次にベンゾジアゼピンをやめるという方法が良いです。

もちろん、精神症状が治まっていないのに抗うつ剤や向精神薬を自己判断でやめることは良くありません。症状が良くなって、薬をやめることに対して医師の判断があることが前提です。

薬をやめる順番としては、1.抗うつ剤や向精神薬→2.日中の安定剤→3.睡眠薬の順番です。

ベンゾジアゼピンの離脱症状はいつまで続くか

ベンゾジアゼピンの離脱症状が続く期間

薬の離脱症状は、短期間服用している方であれば数日から数週間で完全に消えます。
逆に長期間服用している方でも、数日から数週間で消え始めて、数ヶ月後には完全に消失します。

この数日から数週間をいかにして乗り切るかが重要です。

極端な話、10年間ベンゾジアゼピンを服用していた方でも、やめることは可能です。本来人間に備わっている自然な睡眠は、必ず元に戻ります。

私自身、10年以上ベンゾジアゼピンを服用してきました。一時期は高用量に、多種類服用することもありました。依存症が形成されて薬が効かなくなり全く眠れなくなったこともあります。
しかし、安全にやめる方法を研究して、断薬した結果、今は一定も飲まずに、ぐっすりと睡眠をとることができています。

薬のやめる方法を適切に解説していきます。