酸棗仁湯の効果と副作用
漢方薬には、不眠症に対してとても期待できる可能性があります。
効き目が穏やかなので副作用も少ないので精神科の薬が抵抗がある人にはお勧めです。
どうしても精神科と言うと中々診察に行きづらいのが現実です。内科などに行けば漢方薬は気軽に処方して貰えるため、酸棗仁湯はお勧めです。
酸棗仁湯は不眠症に対して良く処方される漢方薬です。酸棗仁湯は睡眠薬のような強さはありません。しかし、心と体を休めて眠りやすい状態にしてくれます。
不眠症だけではなく、同期やめまい、不安といった自律神経症状にも効果があります。強い効き目はありませんが軽い軽いうつ病や心身症、更年期障害にも使われています。
漢方薬には生薬が配合されているため、西洋の薬のように確実な効き目はありません。しかし、安全性が高くしっかりと服用することにより、不眠症の補助役としては良いです。
酸棗仁湯にはどんな効果や副作用があるのか更に詳しく解説していきます。
漢方薬には多くの生薬が含まれています。酸棗仁湯には5種類の生薬が含まれています。
酸棗仁湯に配合されている成分を詳しく解説します。沢山の生薬が配合されているため難しく感じるかもしれませんが、主な作用が次のようなものです。
- 酸棗仁(さんそうにん)
- 茯苓(ぶくりょう)
- 川芎(せんきゅう)
- 知母(ちも)
- 甘草(かんぞう)
酸棗仁湯には上記の5つの漢方が含まれています。
まず酸棗仁湯は夏目という植物の種子から作られる漢方で体力が低下している人や精神が落ち着かない、または不眠の人などにもお勧めです。
特に酸棗仁湯は不眠症の中でも、体力が落ちている人やイライラ不安が一因となっている人にも効果があります。
酸棗仁湯は内科などの一般的なクリニックで処方箋として入手が可能です。薬価は一つあたり10円程度です。3割負担であれば3円程度であり、30日分処方してもらえば270円程になります。(実際には調剤料なども掛かるため目安です。)
酸棗仁湯の感想
酸棗仁湯の効果はあくまでも不眠症の補助役といった感じでしょうか。睡眠薬のような強い効果や即効性はありません。ましてや、普段睡眠薬を飲んでいる方(ベンゾジアゼピン)には、殆ど効果がありません。一方でベンゾジアゼピンを服用していない人には、酸棗仁湯の効果はある程度はあります。
まず、一度服用したからといって直ぐに眠たくなる訳ではありません。服用を続けていると、徐々に寝付きやすい体に持っていくといった感じです。一般的に、睡眠薬に対してネガティブなイメージがある方や子どもに対して服用されることが多いと思います。
また、ベンゾジアゼピンを服用している方が酸棗仁湯を服用したとしても効果が全く感じられずやめてしまう人が多いのが現状です。また、ベンゾジアゼピンを断薬する際の離脱症状を緩和するために服用する人もいますが、それ程効果が感じられずに服用を中断してしまいます。
副作用については、苦味や胃腸の不快感などが発生することがあります。
私自身、ベンゾジアゼピンの依存症には非常に苦労しました。その時に酸棗仁湯を試しに服用してみましたが、睡眠効果が得られず服用を中断しました。但し、酸棗仁湯に依存症等はありませんので、ベンゾジアゼピンを服用する前の治療の初期段階として用いることが効果的です。
酸棗仁湯の体験談
私自身、現在は自然に寝付くことが出来るようになりましたが、たまに眠れずに不眠になることもあります。その時に、酸棗仁湯を服用することもあります。
あくまでも即効性はありませんが、プラセボ効果のような服用した安心感があるのも事実です。やはり、酸棗仁湯の効果を最大限まで引き出すには最低2週間程度は服用を続けてみるのが良いと思います。
ある程度服用していると酸棗仁湯の効果が現われ、寝つきやすい体に持っていけるようです。実際に、1週間程度服用してみました。朝昼晩3回服用していると胸焼けや気持ち悪さもあり途中でやめましたが、それなりに効果はあったと思います。
酸棗仁湯を服用する際は、食後に飲むことが適切です。食事と一緒に服用すると胃が荒れたり、もたれたりすることもありません。ベンゾジアゼピン系の睡眠薬であれば就寝の2~30分前に服用するのが基本ですが、あくまでも体の体質を改善して寝つきやすくするために、一日3回毎食後に服用することが推奨されます。
現在の医療では、簡単にベンゾジアゼピン系の睡眠薬が処方されますが、長期間服用すると依存症や離脱症状もあり断薬は容易ではありません。そのため、不眠症の治療における初期段階として、漢方薬を使用してみるのも良いと思います。酸棗仁湯は依存性や離脱症状もなく断薬も容易であるため、試してみる程度の価値はあると思います。
その他にも、酸棗仁湯を服用しながらも規則正しい生活やストレスを避けて、寝つきやすい環境や工夫をするべきです。
服用結果公開
服用一日目
この日は数時間経過しても寝付けずにいました。以前内科で処方して貰った酸棗仁湯があったので試しに服用しましたが、全く眠くなることはありませんでした。
服用2~7日目
毎日食後一日3回服用しました。服用を続けることで寝付きやすくなると信じて続けます。何故か服用した安心感もあり、熟睡できました。
服用8日目
徐々に胸やけもして、胃腸に不快感が出て服用を中止しました。
中断したものの、変わらず寝付けるので、結局は明確な効果があったのか無かったのかはわかりません。但し、これがもしベンゾジアゼピン系の睡眠薬であったなら離脱症状が発生していたので、簡単にやめれる漢方薬は安全だと実感しました。
また、薬や漢方薬に頼るだけではなく、生活環境を改善することも大切です。朝起きて夜に眠ることや、夜寝る前はパソコンやスマートフォンに熱中しない。色々な工夫が安眠に繋がるはずです。
皆様の不眠症が改善することを願っています。