メラトニンのサプリに関する飲み方
メラトニンのサプリメントは睡眠薬のような働きがあり、服用すると眠気が発生します。
海外では一般の薬局などで入手可能ですが、日本では売られていません。
今後、日本でメラトニンが認可される予定はないため、インターネットの通販や個人輸入で購入するしかありません。
海外でサプリメントととして、販売されているのだから、安全と思われがちです。しかし、優れた催眠効果がある一方で副作用もあるため、十分に注意して服用する必要があります。
この記事では、メラトニンの効果や正しい飲み方を解説します。
メラトニンとは
メラトニンは松果体から放出されるホルモンです。
体内時計の役割を担っていて、朝起きて夜になると眠くなる一日のリズムを作っています。
通常は起床後、約14間以上経つとメラトニンの分泌が始まります。約16時間で一杯になると考えられています。
朝起きて、日の光を目から吸収すると、体内時計がリセットされて、夜になるとメラトニンが十分に分泌されます。
仕事や学業など規則正しい生活をしている方は、夜になれば十分にメラトニンが分泌されるため、敢えてサプリメントを摂取する必要はありません。
また、自分で生成できるメラトニンは、歳と共に減少していきます。
子供の頃は、夜になると強い眠気に襲われた記憶がある方も多いと思います。30代、40代、50代と年齢を重ねる内に、メラトニンの生成量も減少していきます。
メラトニンのサプリ
メラトニンのサプリメントを何度か服用した経験がありますので飲み方や効果を紹介します。
メラトニンは、寝る30分前~直前には服用します。服用後、1時間程度で強い眠気が発生します。
このときの眠気の効果は60~90分程度は持続します。
殆どの人は、この間に熟睡に入るはずです。
体内時計がズレている人や眠ることにプレッシャーがある人には十分に入眠に効果があると思います。
副作用として多いのは「頭痛」です。服用した翌日は、頭痛が続いて辛いこともあります。
メラトニンのサプリに体が慣れれば頭痛は軽減していきます。
一過性の頭痛ですので、服用を中止すれば消失します。
他にも、性機能障害が発生することもあります。痛みが発生したり、生理不順や勃起不全などです。
気になる症状が発生すれば服用を中止して、医師の診察を受けるようにしてください。
海外の論文では、メラトニンの長期間服用しても体に全く問題はないと報告されています。
しかし、メラトニンは体内ホルモンの一種ですので、長期間服用した場合に何かしらの副作用が無いとも限りません。
一例を挙げれば、副腎皮質ホルモンと同じ機能があるステロイド薬を長期間服用すれば、様々な副作用が発生してきます。
もちろん、メラトニンと副腎皮質ホルモンは違うため一概に比較対照にすべきではありません。
しかし、人工的なホルモンの摂取が長期間に及ぶと、体内は自分でホルモンを生成しなくなります。そのたま、断薬した際の一過性のリバウンドにも注意が必要です。
ステロイド薬はリバウンドの症状が強く、離脱症状も強いです。
メラトニンは、どうでしょうか?
結論を言えば、リバウンドはなく、長期間服用しても、自分で生成されるメラトニンが減少することはないと言われています。
しかし、念のために眠れないときだけ服用して、普段は自分の力で眠ることが安全だと思います。
メラトニンに頼り過ぎると、自分で寝ようとする気持ちもなくなり、精神的な依存が形成されることもあるため、注意が必要です。
なお、服用する際は、メラトニン1mgで十分に効果があります。多くても3mg程度に抑えることが賢明です。
メラトニンのサプリメントには、「タイムリリース」と呼ばれる商品もあります。タイムリリースは通常の効果時間を伸ばして、持続時間を伸ばすように工夫がされています。
但し、本当に効果があるかは疑問です。タイムリリースを服用してみましたが、効果は通常と同じように60~90分程度と実感しました。
あくまでも、タイムリリースの効果は期待しないでください。
処方箋
メラトニンのサプリメントと同じ作用がある薬として、ロゼレムがあります。
ロゼレムは、医療機関で診察を受けて、処方箋として入手が可能です。
成分名は「ラメルテオン」と呼ばれ、武田薬品から発売されています。
メラトニンのサプリメントと同様の効果が期待できます。
但し、服用してすぐに効果が現れるわけではなく、通常は2週間程度は服用を続ける必要があります。
毎日服用することにより、メラトニンが蓄積されて効果が最大限に発揮されるようです。
私自身、ロゼレムを服用してみましたが、頭痛が酷くて続けるには至りませんでした。
また、薬価も1錠82.5円と高く、診察料も併せると、相当の出費ですのでやめました。
サプリメントの方が即効性もあり、手軽に服用できました。
ベンゾジアゼピン
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を常用している方はメラトニンと併用するのは避けるべきです。
ベンゾジアゼピンには依存性がありますが、メラトニンを同時に服用しても何一つとして、良いことはなく、更なる精神的な依存を増やすだけです。
また、ベンゾジアゼピンを断薬するために、メラトニンに置換する方法もありますが、殆どは失敗に終わります。
そもそも、ベンゾジアゼピンは脳内ギャバに作用する薬で、サプリメントはメラトニンに作用します。つまり、作用する場所が違うため、用意にベンゾジアゼピンを断薬することはできません。
ベンゾジアゼピンを断薬すれば、ギャバの離脱作用が発生しますが、それをメラトニンで補うのは困難です。
通常は、メラトニンでは全く眠れなくなり、諦める人が大半です。
あくまでも、メラトニンのサプリは、ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用していない人に限ります。
まとめ
メラトニンは余程眠れないときだけに服用するのが、正しい使い方だと思いました。
何事にも言えますが、効果のある薬や食品ほど、副作用もあることを忘れていけません。
メラトニンを購入するなら、オオサカ堂がネット通販では大手で信頼できます。
商品を注文後に、海外から発送のため2週間程度で届きます。
物は試しと言いますので、一度購入して試してみるのも良いかもしれません。
なお、メラトニンのサプリはメーカーも種類が多いですが、「NATROL」が有名です。品質も良くメーカーは信頼できます。くれぐれも品質の良くない、メーカーには注意してください。
また、商品によっては、メラトニン10mgや5mgもありますが、大量に摂取すべきではありません。1mgで十分に効果があるので、注意してください。
最後になりましたが、不眠の原因はメラトニンだけにあるわけではありません。
日々の生活を改善して、規則正しい生活を送ることを心掛けて、良い睡眠ライフを目指してください。