EtherDeltaでERC20トークンを上場して取引する方法
EtherDelta(イーサデルタ)とはEthereum系のトークンが売買できる分散型の取引所(DEX)です。作成したEthereum系トークンの殆どが取引できます。
EtherDeltaの取引高や流動性は少ないですが、未上場のERC20トークンなどが取引できるため便利です。
例えば、AirDrop(エアードロップ)で入手したり、自分で作成した独自トークンを簡単に売却できます。もちろん、売れるかどうかは別ですが、まだ見ぬ草コインが取引できます。
この記事ではEther Deltaを利用して、独自トークンを売買する方法を解説します。
独自トークンの取引
Ether Deltaにアクセスすると画面の左下に沢山のトークン銘柄が並んでいます。
数百種類あるため、ある程度有名なトークンであれば見つかるはずです。
しかし、発行されたばかりのトークンやマイナーなトークンは並んでいません。自分でトークンの情報を入力して取引画面を開く必要があります。
1.まずはEtherscanにアクセスします。
2.トークンを検索します。
3.トークンのAddressとDecimals、Nameをコピーします。
- Address・・トークンのコントラクトアドレス
- Decimals・・小数点の桁数
- Name・・トークンの省略記号
4.Ether Deltaに戻り、トークン名が載った上部のメニューから「Other」を選択します。
5.トークンのAddressとDecimals、Nameを入力して「Go」をクリックします。
6.Ether Deltaでトークンが表示されました。
6.EtherDeltaの左上メニューにはEthereumやトークンの入出金画面が表示されています。画面上部の入力欄がトークンであり、下部がEthereumです。
7.トークンの入金数量を入力して「Deposit」をクリックします。
8.トークンの入金が完了しました。
独自トークンを追加する方法はブラウザーの検索バーに次のように入力して、Enterキーを押してもできます。
https://etherdelta.com/#コントラクトアドレス-ETH
独自トークンの売買
NEW ORDERで取引
EtherDeltaのNEW ORDERではトークンの売買ができます。
- Buy・・購入
- Sell・・売却
1.BuyまたはSellをクリックして、取引数量を入力します。
- BTC(トークンによってこの部分の名前は変わります)・・売買するトークンの数量
- BTC/ETH・・トークン1枚の価格(ETH)
- ETH・・購入費または売却益(数値は自動で計算されます。)
- Expires・・注文の保持期限です。(数値は自動で計算されます。)無期限にする場合は100000000にします。
全ての入力ができれば緑色の「Buy」または赤色の「Sell」をクリックします。
2.トランザクションが生成されて、数秒~数分で注文が発注されます。
板には自分の注文が青いマーカーで表示されます。
注文の取り消し
板に注文を並べた後に取り消したい場合の手順です。
MY TRANSACTIONの「orders」を開き、「Cancel」ボタンをクリックします。
トランザクションが生成されて、自分の注文が板から消えます。これで、注文の取り消しが完了しました。
ORDER BOOKで取引
ORDER BOOKは板にトークンの注文が並んでいます。
NEW ORDERで手動入力しなくても、ORDER BOOKで板をクリックすれば取引専用画面が表示されて、「Amount to」に購入または売却数値を入力するだけで簡単に売買ができます。
ForkDeltaで取引
EtherDeltaと似たDEX取引所にForkDeltaがあります。こちらの取引所でも全てのERCトークンが取引できます。
使い方はEtherDelta同じです。トークン名が一覧表示されている「Other」からトークンを追加しましょう。
トークン取引のまとめ
Ether Deltaはまだまだ国内では認知度も低く、取引する人も少ないです。今後の発展が期待できます。
一番のメリットとしては、未上場のトークンを市場で売買できる点です。海外取引所に上場するにはハードルがあり、実現するのは難しいのが現状です。しかし、Ether Deltaを使用すれば、自分で作ったトークンも直ぐに売り板に並べることができます。また、売買が気軽に始められます。
なお、EtherDeltaのような分散型の取引所は約定だけでなく、注文や取り消し、板に並べることなど様々な場面で少しづつGasを消費します。Ethereumのブロックチェーン上にトランザクションを書き込むためです。
手際良くしないと手数料が積もっていくため、効率良く使う必要があります。
いずれは分散型の取引所が仮想通貨のメインになる可能性もあるため、しっかりと使い方をマスターしてください。