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フォトフェイシャルの回数とデメリットや後遺症

今や美容外科において、定番の肌治療であるフォトフェイシャルは人気のレーザーです。

治療対象となる範囲は広く、シミやホクロ、毛穴、小ジワ、赤ら顔に効果があり、万能なイメージを持たれています。一方で大した効果を得られないばかりか、失敗して後悔する人も少なからずいます。

フォトフェイシャルは複数の波長を持つレーザーを組み合わせて、皮膚に照射します。波長が短いと皮膚表面で作用しやすく、長いと深い部分に作用します。最近は高周波を組み合わせて、より皮膚の深い部分に作用するようなフォトRFもあります。

様々な効果が期待できる反面、それが落とし穴になることもあります。フォトフェイシャルのメリットやデメリット、後遺症を詳しく解説します。

フォトフェイシャルの効果

年齢と共にシミやホクロ、たるみなどは増えてきます。ある程度は仕方がないと諦めつつも、何とかなればと思う人は多いはずです。

そんな時に目にするのが皮膚を美肌にして若返らせると、ネット上の口コミや評判で話題であるフォトフェイシャルの存在です。

20~60代と幅広い世代が受けており、最近では性別を問わず受ける人も増えました。今や最も美容外科で行われる治療の一つにまで発展しました。

シミやホクロ

フォトフェイシャルでシミやホクロを除去

実際にフォトフェイシャルをシミやホクロに照射するとある程度は薄くなります。しかし、効果は中途半端です。回数を重ねれば更に薄くはなりますが、完全に除去しきれずに再発することも良くあります。

ホクロであれば小さくなるか薄くはなりますが、取りきることは中々難しいです。盛り上がったようなホクロは除去することはできません。

結果的にホクロであれば、炭酸ガスレーザーで取る方が確実です。シミであれば、Qスイッチレーザーを推奨します。

シワやたるみ

フォトフェイシャルでシワやたるみを回復

フォトフェイシャルでシワやたるみが劇的に良くなったようなBeforeとAfterが掲載されているサイトがありますが、誇大過ぎると思います。

レーザーのエネルギーを皮膚に照射すると熱変性により、真皮部分が変形します。傷付いた部分は再生される過程で、真皮の再構築が行われます。その結果、肌のハリやシワが緩和します。

ここで一つ問題点も生じます。レーザーにより真皮を変形させた部分が、新しい真皮に置き換わらない場合です。真皮部分のコラーゲンが上手く再構築や増生されずに、欠損した状態になります。

そのため、小さな傷跡や薄い凸凹が残ることがあります。皮膚が薄くなるようなビニール肌と言えます。このような状態のまま、いたずらに回数を重ねると悪化することは必至です。

近年のフォトフェイシャルは多種類の波長を高出力で照射できるようになりました。結果的に、効果が強くなるがリスクや後遺症も増えるのです。

フォトフェイシャルのリスク

フォトフェイシャルのリスクやデメリット

レーザーを顔全体に照射することは、やはりリスクやデメリットがあります。フォトフェイシャルは皮膚の表面や真皮の浅い部分に影響を与えるため、致命的な傷を負うことは少ないかも知れません。

しかし、美容系のレーザーには真皮の深い部分や皮下組織、筋膜にまで強力なエネルギーを照射する種類もあります。

一般の人にはこれらのレーザーがどの程度の効果を発揮して、影響を与えるのかは分からないと思いますが、どれも皮膚に強いダメージを与えて、細胞の再生を狙ったような方法ばかりです。

フライパンに肉を置いて、熱を加えると細胞が変性を起こして収縮します。これと同じような原理がレーザーでも起こります。*レーザーの種類にもよります。

エステのような感覚で安易に受けずに、今一度立ち止まって受けるべきか考えてください。

フォトフェイシャルはリスクを抑えて効果を出す方法が適切であるのにも関わらず、出力を高くして最大限効果を発揮する方針に論点が注がれているのが残念です。

なお、炭酸ガスレーザーやQスイッチレーザーなど一部分のホクロやシミ、アザなどを取ることに関しては、治療効果は極めて有効です。本来はこのような使い方に限定すべきではないでしょうか。

失敗した場合の対処方法

フォトフェイシャルを照射して効果がないのであれば、この程度と認識して諦めるのが良いと思います。

一方で、真皮の浅い部分に変性が起き、細かい傷や浅い凸凹が残ることもあります。

細かい傷が残ることがある

一度変化した真皮は完全には元に戻りません。この状態で更に回数を重ねれば悪化するだけです。

皮膚は日々細胞分裂をしており、真皮に関しても数年単位の入れ変わっています。一度できた凹みは元の状態に再構築されませんが、周りの皮膚と馴染んで目立たなくなってきます。

大切なことは、それ以上不用意な治療を行わないことです。3年、5年と月日が経つに従い良くなるはずです。

フォトフェイシャルのまとめ

最近の美容外科において、全ての悩みに対象できるように様々なタイプのレーザーが販売・開発されています。

効果があるレーザーもあれば、何故このような危険なレーザーがあるのかと疑問に思うこともあります。美容外科は競争が熾烈なため、ある種人気のレーザーは全て揃えて置かないと生き残れません。

インターネットの評判や口コミを見て、このレーザーを受けたいと言って尋ねれば、喜んで誰でも受けられます。しかし、治療を受けた後に後悔する人も多いのが現実です。

美容医療はメスで切開することに抵抗がある人は多いですが、レーザーに関しては安全だと誤解している人が多いように感じます。今一度、立ち止まって適切な治療か考えて、最善の方法を選んでください。

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