GFF氏のFXで6億円に達したRSIブレイク手法
GFFさんは、ニコ生でFXのトレードをリアルタイムで実況しつつ、10万円の元手を2ヶ月程度で6億円まで増やした凄腕のトレーダーです。
トレードでは、数秒毎に100万円単位のお金が増減するなど、とてもスリリングな展開が幾度と発生します。
良くインターネットでは、他のトレーダーが1000万円稼いだ、1億円の利益が出たなど書かれていることがありますが、その信憑性は定かではありません。
しかし、GFFさんは生放送で実況しながら、資産やトレードを公開しており、情報は確かです。
当時のFXはレバレッジも数百倍使えたため、掛け金も大きく、資産の増え方も右肩上がりでした。現在はレバレッジも最大で25倍になり、ジェットコースターのような増減はできなくなりました。それでも、GFFさんのようなトレードができれば一獲千金は夢ではないのかもしれません。
また、実際のトレードは運だよりではなく、自分なりのルールを築いていたことも、成功した要因です。
果たして6億円まで増やした成功要因は何だったのか?そこから転落して殆どの利益を失った原因は何故か?GFFさんを通して学べることも沢山あるはずです。
この記事では、GFFさんのトレード方法や成功と失敗の要因を徹底研究しました。
GFF氏の物語
GFFさんは、2008年の10月に外国為替を始めるようになります。当時は、リーマンショックが発生して、USD/JPYが大きく下落し始め、様々な通貨の値動きが激しかった時期です。
それまで1ドル120円前後を推移していたUSD/JPYですが、100円を割れるようになります。
多くの日本人トレーダーは、USD/JPYの値頃感と再び上昇するだろうと予測して、買いエントリーする人が増えた時期です。
普通であれば買いに走りますが、GFF氏は更なる円高を予測していて、方向性を間違うことはありませんでした。結果、この後更なる円高が進み、約75円まで下落することとなります。
GFFさんは、最高6億円の利益を達成しますが、最初から勝てていた訳ではありません。2008年10月~2010年5月19日までは、400万円の損失を受けています。
普通であればFXを諦める人もいますが、GFFさんは、自動車工場の期間社員や食品工場のアルバイトでコツコツとトレード資金を貯めて、成功を夢見ていました。何よりもFXが好きで、暇があればパソコンや携帯で為替レートやチャート、為替ニュースをチェックする日々を送っています。
そのような経験値も増えて、トレード手法を確立させて、2010年5月を堺に急激に勝ち始めることになります。
GFFさんの基本的なトレード方法はRSIにトレンドラインを引き、ブレイクした際にエントリーするルールです。
2010年当初は、勝ち負けを繰り返しますが、トレードルールも明確に確立される2010年5月頃には利益も安定していきました。
もちろん、外国為替は常に一定の動きをする訳ではありませんし、毎回トレードルールが上手くいく訳ではありません。
しかし、当時の為替はGFFさんのRSIブレイク手法にマッチして、一気に資産増加することになります。
また、GFF氏の手法が成功した一番の要因は、大きな利益を狙いつつ、損切りはマメに行っていたことです。
多くの人はエントリーしても小さな利益で利確して、損切りができずに大きく負ける傾向にあります。GFFさんはいち早くこのことに気付いて、逆の発想を取り入れます。
つまり、エントリー後に利益は出来るだけ伸ばして、逆に損失が出れば躊躇せずに損切りをします。これがFXをする上で最も大切なことだと心得ていました。
また、トレードスタイルはデイトレードを以上を目標としていました。当時は手数料やスプレッドも広く、スキャルピングをする上で欠点がありました。
小さくエントリー繰り返えす程、手数料やスプレッドでマイナスになるため、スキャルピングは避けて利益を伸ばせるデイトレードスタイルを確立します。
更にトレードのモチベーション維持や多くの人に話題を提供できればと考えて、ニコニコ生放送でトレード実況を始めました。
ニコ生でFXのトレード実況をしている人は多いですし、GFFさんもこれを見て生放送を思いついたそうです。ニコ生を始めた段階で、既に4000万の利益に到達していたため、話題性は抜群でした。
直ぐに視聴者の人気に火が付き、爆発的に有名になります。当時は毎週1億円近い利益を得ていたため、仰天する人も多かったようです。
彼自身は、最終的に10万円の元手を6億円まで増やしますが、ここから一気に資産を失い、有名な3億円ロスカットに直面します。
最終的に元手は30万円まで減少しました。
GFF氏の失敗の原因は何か?
1.GFFさんは、最終的に10億円を目標にトレードをしていました。
そのため、トレードをストップせず、掛け金がどんどんと増えていくことになります。
掛け金が増えれば、利益のリターンが大きいですが、損失も大きくなります。
2.資産増加も2ヶ月で6億円に達したため、トレードを見つめ直したり、自分自身と対話する時間もなく、道を見失っていたようです。
全ての利益を失った後に「もしも、4億円の利益に到達したときに、何故豪ドルを3000万通貨買い保有しなかったのか」と後悔したと言っています。
仮にAUD/JPYを3000万通貨保有すれば、一日にスワップポイントが30万円入る計算になります。それだけで、何もせずとも暮らして行けることは確かです。
しかし、そのことに気づくには時間(2ヶ月)が余りにも短すぎて、前が見えなくっていました。もしも、1年単位で資産が増えていれば、考える時間もあるので気付くこともできたかもしれません。
3.勝ち続ける程に冷静な判断ができなくなり始めます。
それにプラスして、視聴者が生放送で見ているため、気持ちが大きくなり無茶をしてしまったようです。
4.何よりも最大の敗因が、数億円に達し始めると、負けることを知らなくなり、損切りが散漫になりはじめます。
GFFさんは、利益を伸ばして、損切りを徹底するスタンスから、利益を伸ばして、損切りを怠るスタンスに変化していきます。
本人も後に反省しておられましたが、絶好調の渦中にいるとルールの徹底を見失ってしまったようです。これが一番の敗因だと言っていました。
また、3億円ロスカットの前に一億円のマイナスをそのまま我慢して、プラスに転換させたことがありました。
このことから、3億円のマイナスもプラスになるのではと運に賭けたトレードに傾いてしまいます。やはり、FXのトレードでは損切りが何よりも大切だと改めて気付かされました。
現在のGFF氏
現在もFXで成功すべく、日々奮闘を重ねておられます。失敗があるからこそ、成功もある訳で、今後の活躍に期待するばかりです。
外国為替は同じ手法が通用し続ける訳ではありません。相場に併せてトレード手法も変化すべきです。彼自身、RSIブレイク手法にこだわらずに日々トレードルールの改良を行っているようです。
また、失敗の経験を踏まえて、損切りを徹底することの重要性を再認識しつつ、資産管理もしっかりするようにしています。
いずれ、GFFさんが再成功する日が来ることを願うばかりです。
2008/10 | FXを始める。 |
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2010/5/19 | FXを始めてからトータルで損失400万円まで膨らむ。 |
2010/6 | 資産は4000万円に到達。 |
2010/6/20 | ニコ生を開始。 |
2010/6/24 | 資産が2億4000万円に到達。 |
2010/7/2 | 資産が3億2800万円 |
2010/7 | 6億円到達。 |
2010/7/9 | 資産が4億5300円に減少。 |
2010/7/14 | 3億円のロスカット | 2010/9上旬 | 資産が1億円にまで減少。 | 最終 | 最終的に資産が30万円になる。 |
RSIブレイク手法
GFFさんが実際に公開していたトレードルールを詳しく解説します。
トレードの基本は、チャートにRSIを設定して、トレンドラインを引きます。
この位置をブレイクすればエントリーをします。
1.FX社のチャートを開きます。
2.トレードに使用する通貨ペアを設定します。
3.チャートにRSIを設定します。
期間は14日です。
4.チャートにRSIの設定ができました。
5.トレードには日足、4時間足、1時間足でトレンドの方向性を確認して、上昇トレンドか下降トレンドかを判断します。その上で10分足を使用してエントリーします。
10分足チャートのRSIにトレンドラインを引きます。
明確にトレンドラインが引けるRSIの形状のみを対象にします。わかりにくい形状や曖昧な場合は無理にトレンドラインは引きません。
6.エントリーのタイミングは、RSIに引いたトレンドラインをブレイクした位置です。
下記の画像では、RSIに引いたトレンドラインを上に抜けたため、上昇トレンドが発生すると予測して、買いエントリーします。
7.エグジットについて説明します。
利益は、できる限り伸ばします。下記の画像では、間近の高値を利益確定ポイントにしました。
もしくは、RSIが80以上に到達すれば利益確定します。
逆にRSIのトレンドラインを再び下抜けすれば損切りをします。
今回は買いエントリー方法を説明しましたが、売りエントリーの場合は逆のルールになります。RSIは20以下です。
大切なことは損切りは徹底して、利益は伸ばすことです。そのため、値動きがある夕方から夜の時間帯にトレードをする方が良いです。
GFFさんのRSIブレイク手法を使用して、勝ちトレーダーを目指しましょう。
ファンダメタルズ
GFFさんは、RSIなどのテクニカルに頼るだけではなく、ファンダメタルズも意識してトレードをしていました。
今後のトレードの見通しを立てるときにファンダメタルズによる大きな流れに逆らうことなく、トレンドについて行くことです。
日本人は外国為替をするときにドル円や他の通貨ペアを買うことをメインにしている人も多いはずです。これはスワップポイントが買いで入るため仕方ありません。
しかし、不安定な世界経済や有事が発生すれば安全資産の円が変われることは決まっていますので、下落の流れには逆らわないことです。
日経平均株価やNYダウが下落しているときは円高になりやすいのは必然的です。
逆に、世界経済が安定して、平和が続いており、日経平均株価やNYダウが堅調に推移しているなら、ドル円は上昇しやすい状態です。ドル円の下値は大きく固く下落するリスクも余りありません。
だからこそ、小さな値動きは10分足チャートを使用して、今後の為替におけるトレンドの方向性はファンダメタルズも是非とも使用すべきです。
GFFさんが積極的に売りトレードをしていたことも納得できます。
ファンダメタルズはFX社のレポートや為替ニュースで簡単に手に入る時代なので、積極的に活用しましょう。