FXの両建て手法でのトレード結果
FXの両建て手法は、買いポジションと売りポジションを同時に保有するトレード手法です。
例えば、USD/JPYの1万通貨を買いでエントリーすると同時に、1万通貨を売りでエントリーします。ポジションを両建てすることにより、利益を得ることを目指します。
この手法は難点があり、トレードルールを変えれば、利益を生むこともあります。しかし、トレードルールを間違えると全く利益を生まずにマイナスに陥ります。
FXの両建て手法の利点や欠点を詳しく解説します。
両建て手法とは
両建て手法は、片方のポジションに利益がプラスになると、もう片方はマイナスに傾きます。
損失も無い反面、利益も生まれません。トレードとしては、意味がなく非常に厄介です。
買いと売りの2つのポジションを保有するため、スプレッドも2倍払わなくてはなりません。
FX社にもよりますが、証拠金も買いと売り、2倍必要になります。
このように考えるとデメリットばかりに感じます。インターネット上では、両建て手法があたかも利益が出ていると公開されたり、聖杯のような手法があると明記されています。しかし、両建て手法にそのようなメリットは無いと思いました。
但し、いくつか対策を試みると、それなりに成果があることも判明しましたので、報告します。
マイナス局面で両建て
FXでトレードをしていて、保有ポジションがマイナスに傾き、損失が増えている場合があります。
この時に、反対のポジションを保有して両建てを行えば、それ以上の損失を防ぐことができます。
例えば、USD/JPYを100円で1万通貨を買いでエントリーしました。
しかし、USD/JPYは99.50円まで下落しているので、これ以上の損失を防ぐために、1万通貨を売りでエントリーしました。
両建てすることにより、それ以上の損失がなくなります。
但し、損失を防ぐなら根本的にポジションをエグジットして、損失を確定させる方が確実です。
あえて、両建てポジションを構築して、保有し続ける理由は、一旦為替の方向を見極めるためでもあります。
更に下落するようであれば、根本的に両建てポジションを全て決済して、損失を確定させます。
しかし、上昇する余地があるなら、売りポジションだけ決済して、再び買いポジションの利益がプラスになるのを待ちます。
いずれにしても、一時的なその場しのぎでしかありません。自分がどうしても両建てすることになったのか、見つめ直す必要があります。
また、日頃からマイナスポジションを決済できずに塩漬けにならないように、積極的にロスカットする癖を身につけてください。
両建てサヤ取り
各FX社によって、為替レートの僅かに異なります。
例えば、USD/JPYであればA社が1ドル100.01円だとして、B社が1ドル100.005円のときもあります。
僅かな為替レートの誤差を狙って、違うFX社同士で両建てする方法もあります。
例えば、A社が1ドル110.000円の際に買いでエントリーすると同時に、B社で1ドル110.002で売りでエントリーを行えば、この時点で0.002の利益が生まれています。
実際に試してみようにも、この方法は全く上手くいきませんでした。コンピューター並に素早い反応が求めらることと、人間の能力には限界があることがわかりました。
また、FXは約定にスリップページが存在します。エントリーしても、約定が滑ったり、拒否されたりと、エントリーできずに損失を被ります。
やはり、FXで両建てサヤ取り手法は難しいと思います。
両建て手法
最後に両建て手法で一番まともだった方法を紹介します。
まず、同じ通貨ペアを同じ枚数だけ、同時にポジションを両建てします。
1万通貨を買いエントリーしたのであれば、瞬時に1万通貨を売りでエントリーします。つまり、殆ど同じ為替レートで買いポジションと売りポジションを構築して両建てします。
エントリーする際は、テクニカルやファンダメンタルズを考慮する必要はありません。為替レートの値動きが比較的穏やかな時間帯を狙って、両建てポジションを構築しておきます。
トレードに使用する際の通貨ペアは、スプレッドの低いUSD/JPYに限定します。
他の通貨ペアも両建て手法に使用可能ですが、どうしてもスプレッドが両建てだと2倍掛かるため、USD/JPYに限定しています。
また、トレードに使用するFX社はスプレッドの低いFX社を使用します。USD/JPYが0.3pips以下が推奨されます。
実際に両建てポジションを保有すれば、後はトレンドが発生するのを待ちます。
日本では夕方~夜時間帯のヨーロッパ時間や夜~夜間の米国時間であればトレンドが発生しやすくなります。
トレンドが発生すれば片方のマイナスポジションをエグジットします。利益が出ているとポジションのみを保有し続けます。
プラスポジションもある程度利益が出ればエグジットします。およその目安は、利益20pips:損失20pipsや利益10pips:損失10pipsなどです。
不思議ですが、両建てして、トレンドを待ち、片方のポジションを切ると上手くいくことが良くあります。
トレード例
USD/JPYを1万通貨買いでエントリーしました。同時に1万通貨を売りでエントリーしました。
この時点で両建てポジションを保有したことになります。
夕方や夜にトレンドが発生するのを待ちます。このとき、PCやスマホの前でじっと待ち続ける必要はありません。両建てしているため、損失は発生しないため、適度に息抜きしながら、たまに確認する程度で結構です。
トレンドが発生すれば、マイナスポジションをエグジットします。一方、プラスポジションは、保有し続けます。
マイナスポジションを決済した地点から、プラスポジションに10pipsや20pipsの利益か損失が発生すればエグジットします。
比較的勝率は、50%~70%になると思います。
人と言うのは不思議ですが、トレンド中に新規エントリーするよりも、両建てポジションを片方損切りする方が、冷静にポジションを構築することができます。
焦ってエントリーするのではなく、冷静に損切りするためだと思います。
現在SBIFXの1通貨で検証中ですが、上手くいけば少しずつロット数を上げてみようと思います。
まとめ
FXで両建てしても、スプレッドや手数料で、利益が出ることありません。
しかし、両建てポジションを保有して、トレンド最中にマイナスポジションを損切りすれば、そのままプラスのポジション利益を続伸させることも可能でした。
まずは、デモトレードで検証してみて、練習すると良いと思います。
私もデモトレードで更に検証を重ねてみます。最後まで、お読み頂きありがとうございました。