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仮想通貨やビットコインのトラリピ(リピートイフダン)によるトレード手法

仮想通貨やビットコインのトラリピ(トラップリピートイフダン)

仮想通貨のリスクを抑えたトレード手法に「トラリピ」と呼ばれるリピート系の投資法があります。

トラリピとは「トラップリピートイフダン」の略語であり、FXではM2J社が特許を持つシステムで有名です。

このトラリピを仮想通貨に利用すれば、リスクを分散させて安定的な収益が見込めます。

トレードルールは価格が下落する度に小さな買いポジションをいくつも建てます。その後、トレンドが反転してポジションがプラスになれば利確します。

仮想通貨でのトラリピとは

小さな利益を幾度と積み上げるようなトレード手法です。

そもそも、仮想通貨は値動きが激しく、一日に数十%変動することも良くあります。上昇トレンドに上手く乗れれば良いですが、高値を掴んだまま暴落に合うとポジションが塩漬けになります。このような場合にトラリピはリスクを抑えることが可能です。

トラリピでは大きく利益を伸ばすことはできませんが、大きな損失になることもありません。つまり、勝つことよりも、負けないことに重点が置かれています。

詳しいトレード方法を解説します。

トレードルール

1.まずは投資するための資金を細かく分けます。できれば10等分ぐらいにします。

現在の位置で小さく購入した後に、下落する度に新しいポジションを細かく建てていきます。

細かくポジションを建てて仮想通貨を購入する

罠のようにポジションを細かく仕掛けていきます。

一つのポジションにおける投資金額は小さいため何度も買い増しができます。

2.ポジションは一定の値幅間隔で建てる必要があります。

バラバラな価格位置で購入していては意味がありません。しっかりと、どのくらいの間隔で購入するかルールを決めておきます。

投資金額を10等分に分けるのであれば、10%の下落ごとにポジションを建てるようにします。

3.注文は基本的に指値を使うことをおすすめします。

一定の間隔ごとに指値で発注しておき、リミット(利確)も設定します。

指値とリミットで自動決済設定

4.10%の下落幅でポジションを建てるのであれば、含み益が10%になれば利確します。

買いと売りは10%間隔でトレードする

5.損切りはしません。最終的に価格が戻ることを想定しているためです。

ポイント

細かく利益を積み重ねるため大きく利益を伸ばすことはできません。

しかし、大きく負けることもないため、緩やかに資産が増えていくはずです。

価格が大きく下落しても一喜一憂せずにトラリピを続けます。仮想通貨を買ったり買わなかったりすると損益バランスが崩れます。しっかりとトレードルールに徹してください。

成行で注文せずに指値やリミットを使用します。

トレードルールではポジションを10等分に分けました。3回や5回など分け方は色々ありますが、大切なことは大幅に暴落してもトレードを続けられることです。意味なく分けると、最初の内はポジションが建てられても後々購入する資金がなくなれば、トレードが続けられなくなります。

しっかりと、資金に余裕を持って無理しない範囲で続けてください。

リスク

小さな利益を積み重ねるため、大きなトレンドでは利益を取り損ねます。

仮想通貨でトラリピする場合のリスクやデメリット

トラリピが一番機能するのは上昇や下落を繰り返すタイプの仮想通貨です。

狭い値幅の範囲でいくつもポジションを建てると暴落した場合にポジションが救い出せなくなります。

例えば、ビットコインが1BTC=100万円だとします。この場合は10%=10万円の下落ごとにポジションを建てます。

トレードルールを破って1%や1万円ごとにポジションを建てた場合、大きく下落すれば購入資金がなくなり、救い出せないままになる恐れがあります。必ず10%の値幅間隔は守るようにします。

レバレッジを使用した仮想通貨FXはロスカットの恐れもあります。また、ポジションが日をまたぐとレバレッジ手数料が掛かるため、トラリピは現物取引でのみ行います。

ポジション間隔は10%ごとに建てますが、投資金額も毎回一定に定めます。利益が増えてくれば、その分を投資資金に回そうと考えがちです。しかし、利益はもしものことを考えて慎重に使用してください。

仮想通貨は実体経済のなく、何の保障もありません。短期間で数百倍に上昇する通貨もあれば、逆もあります。そのため、トラリピのルールを使用しても必ず上手くいく保障はありません。余剰資金で投資を行い、リスクに十分注意してください。

トレード例

トラリピを使用したトレード例をご紹介します。

投資に使用できる資金は10万円です。現在のビットコインは1BTC=100万円でした。

  • 1回目の購入・・1BTC=100万円で1万円分を購入する。利確は1BTC=110万円
  • 2回目の購入・・初めの購入から10%下落した1BTC=90万円で更に1万円分を購入する。利確は1BTC=100万円

このようにして、1BTC=80万円、70万円・・と続けます。

トレード例はビットコインで解説しましたが、他のアルトコインやトークンなど全てに使用できるトレード手法です。

仮想通貨の中でも時価総額の小さいものは価格の乱高下が激しいため、効率良く収益が増えます。

おすすめはZAIFトークンです。現在、1ZAIF=1円台と低空飛行を続けていますが、価格が上下を繰り返すため、トラリピが効率良く働きます。

応用ルール

基本的なトラリピ手法のトレードルールを元にしますが、下落幅と利確幅を変更した応用ルールを解説します。

投資に使用できる全資金を5等分に分けます。最初の購入価格から20%下落する度にポジションを建てます。利確はそれぞれのポジションで40%の上昇を目指します。

10%の下落幅で購入するよりはエントリーチャンスは少なくなりますが、仮想通貨は値動きが激しいため、20%でも問題なくトレードができます。概ね、利益率は良いです。

複数の通貨

トラリピは1つの通貨に絞ることもできますが、複数の通貨に範囲を広げることもできます。

仮に、5種類の仮想通貨であれば全資金を50等分に分けて、それぞれの仮想通貨に10等分ずつポジションが建てられます。

トラリピのまとめ

仮想通貨は「上がるか」「下がるか」は予測が困難です。高値で資金を投入したままポジションが塩漬けになれば、二度と救い出せなくなる可能性もあります。

一方、「トラップリピートイフダン」は相場を予想する必要もなく、テクニカルも必要ありません。

予め決められたトレードルールで発注を繰り返すだけです。リスクが抑えられて長く通用する投資法です。