マイボーム腺機能不全の原因・症状・治療法

マイボーム腺機能不全とは、油分が原因のドライアイ性の疾患です。
マイボーム腺から上手く油分が排出されず、眼が乾くといった慢性的な不定愁訴を発生させます。

マイボーム腺機能不全の原因・症状・治療法に関する情報を配信しています。

治療方法

マイボーム腺機能不全は、ドライアイの一種であり、瞼の皮脂が上手く分泌されずに、中で皮脂が固まり、油分が排出されずに起こる病気です。

主に高齢者がなりやすい病気でしたが、最近は若者にも増えています。

理由の一つには、油分の多い食生活の乱れが指摘されますが、原因は定かではありません。

マイボーム腺機能不全になると、常に眼がショボショボして、悩まされてしまいます。

従来の眼科では診断する医師すらマイボーム腺機能不全を見分ける事は困難です。

何故なら、一見して詰まって、詰まってそうに見えなくても実は押し出してみると、皮脂が詰まっているため見分けが付かないため診断できないためです。

まずは、ピンセットを用意します。

吉富式マイボーム腺圧迫鉗子のような、高価なピンセットは必要ありません。

ネットなどに売られているベビー用のステンレスピンセットを用意します。

適切なピンセットは、藤原産業株式会社の「SK11」を使用します。

値段は僅か数百円です。
先が丸く扱いやすいため、マイボーム腺を押し出すのに最適です。

次にソフトコンタクトをつけましょう。
ピンセットから眼を守るためです。

上か順番に瞼のマイボーム腺を挟み、押し出していきます。
この時のポイントは、上瞼から押し出していくことです。

次に下瞼のマイボーム腺を押し出します。

従来では、自力で固まった皮脂を押し出せなかったのが、「SK11」のピンセットを使うことにより、簡単にマイボーム腺機能不全を治療できるようになりました。

治療手順

1. マイボーム腺の皮脂を排出するピンセット「SK11」を用意します。

ピンセットを石鹸などでキレイに洗います。
手も良く洗い流します。

2. ソフトコンタクトを装着します。

誤ってピンセットで、角膜を傷つけないためです。

必ず装着してください。

3. 瞼の淵をピンセットで詰まみます。

無理に力を加えずに適度に圧迫を調整します。

端から端へ順番に押し出します。

右眼上瞼→右眼下瞼→左眼上瞼→左目下瞼

4. ピンセットの先に油が付いて、滑るときは水を入れたコップなどに付けて、ティッシュでピンセットを拭き取ります。

また、片目を終了して片目に移るさいに、ピンセットを洗い流すことを推奨します。

5. 以上で終了です。

マイボーム腺に詰まっていた皮脂が排出されて、ドライアイの症状が改善されます。

数日おきに治療することを推奨します。

専門治療クリニック紹介

清澤眼科医院

所在地	東京都
URL	http://www.kiyosawa.or.jp/

吉富式マイボーム腺圧迫鉗子によりマイボーム腺をピンセットで圧迫して、油を押し出す治療を行っています。（健康保険適応）

イワサキ眼科医院

所在地	大阪
URL	http://www.iwasaki.or.jp/

吉富式マイボーム腺圧迫鉗子を使用して、マイボーム腺に溜まった油をピンセットで圧迫して、押し出す治療法ができます。予約等は必要なく、医師の診察を受けて希望すれば治療が可能です。健康保険が適応されます。

よくある質問

皆様からよくいただく質問を集めました。

お問い合わせいただく前にこちらに該当する内容がないかどうかをお確かめください。

普通のピンセットは使えますか？

普通のピンセットは、形が鋭く縦長のため、上手くマイボーム腺を出すことができません。
先端が丸くて押し出しやすい「SK11」を使用して下さい。

医療用の吉富式マイボーム腺圧迫鉗子が欲しいのですが

医療用器具のため一般に購入することはできません。価格も3万円程掛かるため、代用できるピンセット「SK11」を使用します。

涙液が原因のドライアイに効果がありますか？

マイボーム腺機能不全による油層のドライアイにしか効果はありません。

手先が不器用で怖いです。

その場合は辞めて下さい。誤って角膜を傷つけないためにも、必ずソフトコンタクトを嵌めてから使用して下さい。

マイボーム腺の押し出し方がわかりません。

医療機関にて、マイボーム腺を押し出す方法を一度体験することを推奨します。
マイボーム腺を押し出す治療を行っている医療機関はインターネットで検索するか、当サイトのクリニック紹介ページをご覧下さい。

マイボーム腺を押し出すピンセットはどこで購入できますか？

Amazonや楽天市場、yahooショッピングで購入できます。