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フィスココインの今後や将来性とFSCCの価値

フィスココイン(FiscoCoin)は株式会社フィスコが発行する独自トークンです。

XCPトークン(カウンターパーティ)のブロックチェーンを利用して発行されており、ZAIF取引所やフィスコ取引所で売買ができます。

元々、フィスコ社は金融や株投資、外国為替など幅広いマーケット情報を分析や配信、アドバイスをする会社です。

株取引やFXをしている方はマーケットニュースなどでフィスコ社のレポートを見る機会もあると思います。

近年、仮想通貨の取引所を運営するようになり、フィスコ社独自のトークンを発行して取引所で扱うようになりました。

上場企業として独自トークンを発行する企業は初めてであり、注目を集めました。

ここ最近は仮想通貨の人気が上昇すると共にフィスココインも価格が順調に推移しています。フィスコ社のグループには株式会社カイカや株式会社ネクスグループがあります。それぞれに「カイカコイン」「ネクスコイン」があり、同様に取引で売買ができます。

フィスココインが発行された理由は主に2つです。

  • 企業が発行した独自トークンを取引所で取り扱うことより、投資商品や話題性を提供できる。
  • トークンは自社でも一定数保有しているため、価格上昇と共に資産が増える。

近年話題を集めているICOやIPO株のような資金調達手段に似ています。

今後、フィスココインの価格が上昇するような将来性があるか、詳しく解説します。

フィスココインの特徴

フィスココインはオリジナルのブロックチェーンから新規に開発が行われた訳ではなく、XCPトークンを利用して発行されています。

XCPトークンは元々ビットコインのブロックチェーンを上から発行されました。このXCPトークンを使うと独自のトークンを作成できます。

特に技術は必要なく、企業や個人など誰でも簡単に作れます。これを仮想通貨の取引所で扱えば投資資金も集まりますし、投資銘柄の提供や話題性も良いためです。

元々、フィスコ社には仮想通貨の取引所を開発するための技術はありません。そのため、ZAIF取引所を運営するテックビューロ株式会社がシステム開発を担当しています。

フィスコ社とテックビューロ社は顧客と販売社のような関係です。そのため、どちらの取引所も同じシステムです。顧客である以上、ZAIF取引所ではフィスココインやカイカコイン、ネクスコインも取り扱っているのです。

発行枚数

フィスココインの発行枚数は丁度5000万枚であり、今後追加で発行される予定はありません。

全発行枚数の内、約3900万枚は株式会社フィスコや安定保有者(株主)が保有しています。そのため、市場で流通しているのは約1100枚程度です。

つまり、価格に影響を与えるのは約1100万枚の取引売買になります。

中央集権的な仮想通貨

フィスココインは全発行枚数の78%はフィスコ社や株主が保有しているため、売却が行われれば価格の操作も可能になります。言わば、中央集権的な仮想通貨です。

使い道

フィスココインは一般社会で使用できるような提携先はありません。しかし、フィスコ社のグループ内で使える場所もあります。

株式会社フィスコでは投資に関するマーケット分析がフィスココインで購入できます。

株式会社ネクスグループではネクスファームを運営しており、栽培する野菜やカレー、ジュースの購入に使えます。

グループ企業のウェブトラベルではハワイなどの海外旅行の支払いにフィスココインが使えます。

このように自社に関連するグループ内で使えるように、今後も拡充していくようです。また、将来的にはフィスココインを使用して、財・サービスと交換できるポータルサイトを運営する予定があるようです。

但し、このような使い道はあくまでもおまけです。利益を得るための投資商品として、ポジションを売買することをお勧めします。

独自トークンの立場からしても、関連性がない企業や一般社会に使い道が普及することは無いと思われます。

今後の将来性

フィスココインの今後の将来性

フィスココインの価格は、今後のフィスコ社の業績や信用に大きく左右されるはずです。言わば一心同体です。会社が右肩上がりに成長すれば、自ずとフィスココインの価格や信頼も上がります。

また、フィスコ取引所がどれだけ取引高やシェアを獲得して、持続的な成長ができるかもポイントになります。

現状では、ZAIF取引所と同一システムであり、独自の強みやオリジナル性もありません。必然的にユーザーの多くはZAIFに流れています。

ここから、フィスコ取引所がブランド力やメリットを発揮して、ユーザーを獲得していけるかが、フィスココインの未来を左右します。

いずれは自社の開発力を身に付け、独自のシステムを構築すれば、大手になる可能性もあります。ZAIFを超えるような存在になれば、フィスココインの時価総額も上昇していくはずです。

今後、仮想通貨事業には様々な企業が参入してきます。特にFXを運営している体力のある企業が雪崩込んできます。

そうなれば、フィスコ取引所は下位に埋もれてしまう可能性もあります。撤退するようなことになれば、フィスココインやカイカコイン、ネクスコインの価値は暴落するか無になります。

そうならないためにも、他を圧倒するような改革や進化を遂げて、頑張って欲しいです。

今後、どのようにフィスコ取引所が成長できるかにフィスココインの全てが掛かっています。

チャート分析

フィスココインのチャート推移

フィスココインは発行当初は1FSCC=2、3円程度を推移していました。

2017年の7月頃に追加発行枚数をロックすると発表されて、急激に価格が上昇しました。一時期は1FSCC=120円に到達します。
その後は1FSCC=50~100円程をレンジ相場で推移しています。フィスコ取引所が成長していけば1FSCC=1000円(時価総額500億円)も期待できると思います。現状の価値としては1FSCC=100~200円程度が妥当です。

フィスコ社は株式をジャスダックに上場していますが、株式が上がってもフィスココインに影響は殆どありません。両者には連動性や相関性はありません。

2018年の1月後半に株式会社フィスコデジタルアセットグループが仮想通貨ファンドを開始することがニュースになりました。その結果、短時間で価格が2倍に暴騰しました。

価格を決める要因としてはフィスコ社の業績やフィスコ取引所の取引高やシェアを注目しましょう。

なお、フィスココインを売買はZAIF取引所とフィスコ取引所ができます。どちらも同じシステムのため、板情報や気配値も同じです。

フィスココインのリスク

フィスココイン(FiscoCoin)はフィスコ株式会社とフィスコ取引所があることにより、存在できる仮想通貨です。破綻や撤退すれば同じ運命を辿ることになります。

また、フィスコ取引所のシステム開発はテックビューロ社が担当しているため、この企業が破綻すれば開発や運営の継続はできなくなるため、フィスココインの存在も危うくなります。

フィスココインの多くはフィスコ社や株主が保有しているため、価格や供給量をコントロールできる恐れもあります。

但し、フィスコ社はマーケット情報を長年に渡って研究したり、社会のインフラを支援するなど、実績があり信頼できる企業です。また、テックビューロ株式会社も開発から取引所運営まで健全で高度な技術を持ち合わせています。

この様なリスクの心配は余り要りません。重要なことはフィスコ取引所の取引高やシェアの拡大、安定した運営が継続できるかがポイントです。

フィスココインのまとめ

フィスコ株式会社はマーケットの分析も優れていて定評があります。その企業が仮想通貨の取引所を運営し始めたことには驚きました。

まだまだ、未知の事業だと思いますが、今後更なる飛躍を遂げて成長して欲しいと思います。

フィスコ取引所の可能性を信じるのであれば、フィスココインを購入するのも良いと思いました。将来に期待したいです。