仮想通貨のリスク分散型システムトレード手法
仮想通貨で安定的にリスクを抑えて取引する方法にシステムトレード型の投資方法があります。
この方法を使用すれば値動きの激しい仮想通貨であっても、比較的安定したトレードが可能になります。
現在の仮想通貨は価格も暴騰してバブル状態にあります。その中で安易に高値を掴めば暴落局面に合い損失や損切り、ロスカットに合う可能性もあります。
しかし、何とかして利益を安定して継続する方法はないかと考える人も多いはずです。
今回ご紹介する投資方法は取引に使用する仮想通貨を3つに分散させます。更に投資に使える資金を9分割してリスクを抑えています。
値動きが激しい仮想通貨であっても利益は安定しているため、是非使用してください。
通貨ペア
取引に使用する仮想通貨を3種類選択します。上記の仮想通貨は一例です。
但し、やみくもに選択するのではなく、ある程度はリスクの低い仮想通貨を選びましょう。
日本と海外の取引所
まず、大切なことは日本の取引所で扱われている仮想通貨であることです。
海外の取引所にある仮想通貨を含めると膨大な量になります。しかし、国が違う取引所は高いリスクを伴います。
何かトラブルがあった際にサポートを受けるにも苦労します。
例えば、取引口座にログインできなくなった場合に対象する方法もなくなります。
また、仮想通貨を購入する際も日本円は使用できないため、ビットコインやイーサリアムを使う必要が出てきたりと不便です。
但し、将来性のある草コインも沢山あるため一概に良くない訳ではありません。
しかし、大切なことは「勝つことではなく、負けないこと」です。そのため、日本国内の取引所を使用することを推奨します。
ホワイトリスト
ホワイトリストは金融庁に許可を受けた取引所が扱える仮想通貨です。
ホワイトリストに登録された仮想通貨は今後も増えていきます。リストに存在する仮想通貨であればこそ、多くの取引所で購入が可能になります。
逆にホワイトリストに登録不可なアルトコインは国内取引所では扱えなくなります。取引に使用する仮想通貨はホワイトリストから選択します。
仮想通貨の取引所
日本には仮想通貨の取引所が沢山あります。どれを選択するか迷う所ですが、以下のような基準で決めます。
- 取引手数料が低い取引所
- 金融庁の仮想通貨交換業者に登録されている取引所
最も重要な点は成るべく取引手数料の低い取引所を使用することです。
また、レバレッジを使用した仮想通貨FXは使用しません。ロスカットやレバレッジ手数料が掛かるなどリスクが高いためです。必ず、現物取引だけにします。
トレード手法
今回ご紹介する「リスク分割型システムトレード手法」はポジションの保有は数日から数週間程度が目安です。そのため、スイング型の投資方法になります。
基本的に「安く買って、高く売る」を目指しています。
1.仮想通貨の投資に使用できる資金を9分割します。
2.間近3ヶ月の最高値から25%以上下落している仮想通貨を見つけます。
3.該当する仮想通貨があれば、9つに分割した投資資金の1回分で購入します。
例えば、投資に使える全資金が90万円であれば、9つに分割すると1回分は10万円になります。
4.最初に購入した価格の位置から50%下落すれば、次の1回分で買い増します。
例えば、ビットコイン1BTC=100万円だとします。この位置で初めの1回分を購入した後に、50%下落した位置は1BTC=50万円です。
この位置で再び1回分を購入します。
つまり、ナンピンによる買い増しにより、平均取得単価を下げています。
5.買い増した位置から更に50%下落すれば、もう1回分を購入します。
1通貨に付き合計3回買い増します。
例えば、1BTC=100万円で初めの1回分を購入します。ここから、50%下落した位置1BTC=50万円で、次の一回分を購入します。
更に50%下落した位置1BTC=25万円で、次の一回分を買い増します。
合計の買い増し資金は3回分になります。投資に使用できる資金が90万円であれば、1つの通貨で3回分=30万円使用できることになります。
もちろん、価格が下落するリスクを考えて、最大3回ナンピンできるようにしています。
通常は1~2回程度の買い増し割合が殆どです。最大3回買い増せるのは、あくまでも保険です。
6.間近3ヶ月の最高値から25%以上下落している仮想通貨に順次見付けて、最大3種類まで投資対象を増やします。
取引に使用できる仮想通貨を3種類に分けることはリスクを分散することにも繋がります。
1種類の仮想通貨×3回分の買い増し資金×3種類の仮想通貨=9回分の取引資金
利確と損切り
利確は1種類の仮想通貨の利益が2倍以上になればエグジットします。
もちろん、価格が3倍5倍と上昇しそうであれば、ポジションを保有しながら利益を伸ばします。
利確した後は間近3ヶ月の最高値から25%以上下落している他の仮想通貨に投資対象を移します。
該当する仮想通貨が無ければ時期を待ちましょう。
損切りは基本的にはしません。投資対象を3分割して3回買い増す投資方法のためリスクは限りなく抑えています。
仮に間近3ヶ月の高値が1BTC=1333333万円だったとします。この位置から25%下落すれば1BTC=約100万円です。
ここから3回買い増せば1BTC=25万円まで下落したことになります。
一例
合計の投資資金90万円。9分割した一回分の投資資金は10万円。
- 1回目の購入=1BTC100万円=投資資金10万円分=約0.1BTC
- 2回目の購入=1BTC50万円=投資資金10万円分=約0.2BTC
- 3回目の購入=1BTC25万円=投資資金10万円分=約0.4BTC
合計の購入枚数は0.6BTCになります。
1BTC=25万円まで下落した場合は1BTC=50万円まで回復すれば、仮想通貨1種類当たりの投資資金30万円は回収できることになります。
このような取引方法を3種類の仮想通貨にリスク分割します。
大切なことは「勝つことよりも負けないこと」です。
仮想通貨は値動きが激しいため、投資を分割させてリスクを抑えましょう。
トレード例
具体的なトレード例をご紹介します。
投資資金は合計90万円です。9分割した場合の1回の投資金額は10万円になります。
間近3ヶ月の最高値から25%以上下落している仮想通貨を最大3つまで選びます。
その時は該当する仮想通貨を2つ見付けました。
- イーサリアム
- ライトコイン
まずは、初めの1回分をそれぞれ購入します。
イーサリアムはそのまま上昇を始めたため、利益が2倍以上になり決済しました。
ライトコインは更に50%下落したため、次の1回分の資金で買い増します。この時点でのライトコインの合計投資資金は20万円です。その後、上昇を始めた後に40万円以上の含み益が出たため利確しました。
利確40万-投資資金20万=差引20万円の利益。
また、イーサリアムとライトコインの投資中にリップルも間近3ヶ月の最高値から25%以上下落したため、投資対象に加えます。
このようにして、トレードを継続します。
利益は最低2倍以上、できる限り更に伸ばせるようにします。
利益が増えれば投資に使える全体資金(9分割用)は増えていきます。
その他
トレード方法としては3種類の仮想通貨を9分割の資金に設定しました。
これは一例であり、4種類12分割でも構いません。
仮想通貨の中には3回買い増した後に、価格が低空飛行を続けたまま上昇が見込めないこともあります。
もし、そのような状況になれば一旦は損切りを行い、仕切直すことも必要かも知れません。
利益は最低2倍以上と解説しました。もし、将来性がある通貨であれば10倍や20倍の利益を目指して、長期間保有し続けることもお勧めします。
取引対象となる仮想通貨の種類にトークンを使用しても問題ありません。
まとめ
投資対象の仮想通貨を3種類に分けて、3分割で買い増す方法をご紹介しました。
リスクは少ない分、安定して利益が継続できます。但し、仮想通貨は値動きが激しいため、必ず上手くいくとも限りません。
3種類の通貨が全て暴落して、取り返しの付かない状況になる可能性も無きにしもあらずです。
そのため、熱くなり過ぎずに余剰資金をお使いください。