Ropstenテストネットワークの使い方
EthereumウォレットのMETAMASKでは3種類のテストネットワークが使用できます。
- Ropsten Test Network
- Kovan Test Network
- Rinkeby Test Network
テストネットワークとはEthereumでのトークンの作成やスマートコントラクトをテスト環境でデプロイ(発行)できます。
無料で使用できるため、本番のメインネットワークにデプロイする前に動作をテストできます。開発においては必須機能ですので有効活用してください。
なお、3つのテストネットワークはそれぞれブロックを生成するためのコンセンサスアルゴリズムに違いがあります。
- Ropsten・・Proof of Work
- Kovan・・Proof of Authority
- Rinkeby・・Proof of Authority
3つのテストネットワークの中でも最も簡単にETHを調達できるのが、Ropsten Test Networkです。
そもそも、テスト環境といえどもGasの元となる仮想ETHは必要です。
Ropstenのサイトではボタン一つで1ETHをウォレット内に送金できます。詳しい使い方を解説します。
Ropstenの使い方
Ropstenを使用するにはMetaMaskが必要です。Google ChromeやFirefoxのアドオンからMetaMaskをインストールします。
1.Google ChromeにMetaMaskがインストールされるとステータスバーにキツネのアイコンが表示されます。
クリックするとMetaMaskに関する規約説明が2回表示されますので、下までスクロールして「Accept」をクリックします。
2.ログインするためのパスワードを2回入力して「CREATE」をクリックします。
3.ニーモックと呼ばれる秘密鍵が表示されます。ウォレットを復元するための重要なフレーズです。
確実にメモを取るなどして忘れないようにしてください。
間違いなく保存しましたを意味する「I’VW COPIED IT SOMEWHERE SAFE」か「SAVE SEED WOEDS AS FILE」のどちらでも良いのでをクリックします。
4.アカウントが作成できました。
5.メニュー上部のネットワークタブを開いて、Ropsten Test Networkに切り替えます
ETHの入手方法
テストネットワークでトークンやスマートコントラクトを発行するためのETHを取得します。
MetaMask Ether Faucetのサイトからボタン一つで簡単に取得できます。
1.「BUY」をクリックします。
2.「Ropsten Test Faucet」をクリックして、MetaMask Ether Faucetのサイトに移動します。
3.「faucet」の項目にある「request 1 ether from faucet」をクリックして、1ETHをMetaMaskのウォレットアドレスに送金します。
4.送金が完了するとトランザクションが表示されます。直ぐに表示されるときもあれば、数分掛かる場合もあります。
transactionsをクリックします。
5.トランザクションの内容が表示されます。TxReceipt StatusがSuccessになれば、送金は完了です。
6.無事にETHが増えています。このEthereumはRopsten Test Network上のみで使用が可能です。Ropsten内であれば、他のウォレットアドレスに送金もできます。
なお、中々トランザクションが発行されないからといって、「request 1 ether from faucet」をクリックし過ぎると大量にETHが増えます。
Remixとの連携
RemixでRopstenテストネットワークを使って、各種スマートコントラクトをデプロイ(発行)してみましょう。
RemixとMETAMASKのRopstenテストネットワークを接続します。
1.まずは、Remixにブラウザーでアクセスします。
2.右上メニューの「Run」を開きます。
3.Environment欄から「Injected Web3」を選択して、Metamaskと接続します。
4.Ropsten Test Networkと接続が出来ました。
Ropstenのまとめ
テストネットワークはトークンやスマートコントラクトの開発で頻繁に使用するため、使い方を覚えておくと便利です。
3つのテストネットワークの中でも最も利用されるのがRopstenです。一番Ethereumが取得しやすいのが利点です。
なお、MetaMaskはRemix以外にもTruffleとの接続もできます。この場合はInfuraというサービスが無料で使いやすいと思います。
テストネットワークで各種スマートコントラクト開発を頑張りましょう。