仮想通貨やビットコインのアービトラージ(アビトラ)によるトレード手法

仮想通貨の値段には取引所によって僅かな価格差が存在します。

例えば、同じ種類の仮想通貨が取引所Ａでは100円で購入できるが、取引所Ｂは110円です。つまり、取引所Ａで購入して取引所Ｂで売れば＋10円の利益になります。

この価格差を利用したトレード手法が「アービトラージ」です。通称「アビトラ」と呼ばれ、正式名は「裁定取引」といいます。

この方法を利用すれば、リスクなく利益を得ることができます。

仮想通貨の取引で有名なCISさんと呼ばれるトレーダーもアビトラの有効性をツイートしています。

但し、アビトラは上手く行く場合もあれば、失敗する場合もあります。素早い判断と行動が要求されます。

この記事ではアービトラージのメリットとデメリット、リスクをご紹介します。

メリットとデメリット

メリット

• トレードに関する専門的な知識は不要
• テクニカルのチャート分析は不要
• チャンスがあればいつでも可能
• エントリーから利益確定は僅か数分

価格安い取引所で購入して、価格が高い取引所で売却します。

取引所Ａから取引所Ｂにポジションを移し替える必要があります。そのため、もたもたしていると価格差は直ぐに縮まるため素早い判断が必要になります。

繰り返し練習することが大切です。

デメリット

• ポジションの送金の遅延や時間が掛かるリスク
• 大きな取引額でないと利益は少ない

ポジションを違う取引所に移し替える場合はどうしても一定のタイムラグが発生します。僅かな時間に価格差が逆転して損失を出すことも良くあります。

また、取引所の価格差といっても僅かな金額です。ある程度の取引額でないと利益は少ないです。それなりのリスクを背負って収益が少ないのであれば、余りお勧めはできません。

ビットコインであれば１度のアビトラで、１BTC以上の取引がリスクと利益を考えても理想的です。

トレード方法

１．アービトラージに使用する仮想通貨を決めます。

複数の種類を取引対象にすると中々上手くいかないため、１種類に絞ることが大切です。

お勧めの仮想通貨

• ビットコイン
• イーサリアム
• ビットコインキャッシュ
• リップル

上記のように、多くの取引所で取り扱いがある仮想通貨を選択します。

２．価格差が発生し易いのは値動きがある状態です。

• レンジ相場では値段が安定しているものの価格差は僅かです。
• トレンド相場では値動きは激しいものの価格差が生じ易くなります。

但し、価格が下落している時にアビトラをするよりは上昇している時に行う方が安全です。

価格の上昇時であれば、ポジションを違う取引所に移し替える際に遅延が起きても安全です。

時々ですが値動きが少ないレンジ相場でも、大きく価格差が開いていることもあります。このようなチャンスを待つのも良いかも知れません。

一例として、リップルがcoincheckで180円の時にbitbankで184円の時がありました。価格差は4円もあることになります。coincheckとbitbankはアビトラの相性が良いようです。

但し、このような価格差は数秒で無くなる場合もあるため、失敗するリスクもあります。しっかりとチャンスを見極めてください。

アビトラに便利なアプリ

各取引所のリアルタイムな価格差を調べるのに便利なスマートフォンアプリが「Cryptopippi」です。

取引所ごとにどれくらいの価格差があるのか一覧で表示されるためチャンスを逃さずに済みます。

無料で使用ができます。アビトラでのトレードに活かしましょう。

トレード例

アービトラージのトレード例

投稿日	2018/01/03
引用元	http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/cryptocoin/1514901186/

６０９：

仮想通貨をcoincheckで購入してbitbankで売却するだけの手軽さです。

リスクの低いトレードができます。

まとめ

アービトラージを実際に試してみましたが、数秒で価格差が縮まることもあり難しいと思いました。

上手く価格差が広がったままで利確できることもあれば、失敗して損失を被ることもあります。

世の中そんなには甘くはありませんでした。

但し、上手くいくケースとしては価格が上昇中であるパターンです。時間にロスが生まれても価格上昇のお陰で利益が伸びてリスクは少ないと思います。

逆に下落中にアビトラを行うと急激な下降に合い失敗します。

結論としては簡単なようで難しく、十分に注意して取引をしてください。