Ethereum(イーサリアム)のRinkebyテストネットワークの使い方
Ethereum(イーサリアム)の独自トークンは「TokenFactory」や「browser-solidity」などのシステムで作成できます。
テストせずにいきなり本番で作成しても構いませんが、失敗した場合にやり直しが効きませんし、GAS手数料も掛かります。
また、本番のブロックチェーン(パブリックブロックチェーン)に公開されるとトークンの削除は不可能になります。
そのため、開発テストができるテストネットブロックチェーンで試すことが推奨されます。
テストネットブロックチェーンはMETAMASK(メタマスク)を利用すれば無料で簡単に構築できます。
詳しい使い方を解説します。
使用方法
METAMASKでテスト用のイーサリアムを無料で調達できる「Rinkeby Authenticated Faucet」を使用します。
1.METAMASKにログインした後にRinkebyテストネットワークに切り替えます。
2.Rinkeby Authenticated Faucetにアクセスします。
3.フォームにはTwitter、Google+、Facebookのいずれかから、Rinkeby Authenticated Faucetのサイトをツイートして、そのURLを入力します。
ここでは、Twitterを例にして説明します。
4.「tweet」部分をクリックします。
5.ツイート画面が表示されます。
6.0x00000・・の部分を自分のMETAMASKアドレスに変えます。これで、ツイートしましょう。
7.無事にTwitter上でつぶやかれました。
8.ツイートした部分のURLをコピーします。
9.Rinkeby Authenticated Faucetに戻り、入力フォームにツイートのURLを記入します。
10.「Give me Ether」をクリックすると以下のように表示されます。
- 3 Ethers / 8 hours
- 7.5 Ethers /1 day
- 18.75 Ethers / 3 days
3Ethersを貰うなら、ツイートしてから8時間経過している必要があります。つまり、ツイートして直ぐは取得できず、待たなければなりません。
どうしてかといえば、ツイートしてEthersを貰い、直ぐにつぶやきを削除されては運営側には意味がないからです。
3日待てば18.75Ethersも貰えます。
仮に、8時間が経過していないのに「3 Ethers / 8 hours」をクリックすれば「nonce too tow」でエラーが表示されます。
8時間経過した後に「3 Ethers / 8 hours」をクリックすれば「Funging request accepted for」で成功しました。
11.METAMASKに戻ります。無事に3ETHが増えました。
あくまでもテストネットワークですので、現実には3ETHはありません。
トークンのテスト作成
テストネットワークを使用して、独自トークンのテスト作成をしてみます。
TokenFactory
使い方は簡単です。「TokenFactory」で使うのであれば、トークンの作成時に「Rinkebyテストネットワーク」になっていればOKです。
実際にテストネットワークでトークンを発行してみました。
「コントラクトのデプロイ」をクリックします。
トランザクションが表示されます。
「TxReceipt Status:」が「Success」になっていれば成功です。「Contract」のアドレス部分をクリックします。
トークンの作成が完了しました。
browser-solidity
browser-solidityで使う場合はMETAMASKがRinkebyテストネットワークの状態で、「Account」から選択します。
テストネットワークの状態ですので、現実的にはEthereumの費用も掛からず、幾らでもテスト作成ができます。
実際にトークンを発行してみるとRinkeby上のEtherscanで発行されています。
テストネットワークのまとめ
Rinkebyテストネットワークの使い方をご紹介しました。METAMASKには他にもRopstenやKovanといったテストネットワークもあります。テストETH取得の仕方は違いますが、どれを使用しても良いです。
一番使いやすいと思いRinkebyを使用しています。
テストネットワークで開発を行い、完成されたバグのないトークンを作成して、本番のパブリックブロックチェーンに公開することが大切です。
オリジナルのトークンができるように頑張ってください。