ロゼレムの副作用や効かないときの治療法
ロゼレムは、不眠症における入眠困難の改善に効果があります。体内時計の乱れを調整し、自然な眠りへ導く薬です。
成分名 | ラメルテオン |
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錠剤 | 8mgがあります。 |
ジェネリック医薬品 | ありません。 |
発売時期 | 2010年06月 |
海外評価 | アメリカでは承認・販売はされています。 |
ロゼレムは、体内時計に関係するメラトニン受容体に作用して、睡眠と覚醒のリズムを整えて入眠しやすい状態にします。毎日の服用を続けることにより、睡眠リズムを徐々に調整します。
記事上部の画像は実際のロゼレムの錠剤ではなく、イメージ写真です。また、ロゼレムの副作用や効かないときの治療法に関する記事は、旧管理サイトの「心の治療ナビ」に掲載されて記事を再編集しています。
効果や副作用
薬の強さと効き方
催眠作用は、マイルドです。
薬理作用は、脳内の睡眠覚醒リズムに関係するメラトニン受容体に作用し、体を活動から休息の状態へ切り替えます。体内時計を調節し、鎮静作用によらない自然な睡眠へと導きます。
服用後、ベンゾジアゼピンのように、速攻性があるわけではありません。継続して服用することにより、2週間ほどで効果が出てきます。
ロゼレムの用法と用量
不眠症:1日8mgを就寝前に1回服用します。食中や食後に服用すると十分な血中濃度に達せず効果が低下します。空腹時に服用してください。
ロゼレムの副作用
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に比べると依存症、耐性、離脱症状がなく、運動障害や記憶障害もありません。また、長期間連用した場合の依存性もなく、薬をやめるときの離脱症状もありません。
ロゼレムの感想
ロゼレムは夜間、就寝前に服用することで、脳内のメラトニン受容体に作用し、体を活動から休息の状態へ切り替えること(睡眠・覚醒リズムの調節)で、従来の睡眠薬の作用によらない自然な睡眠へ導きます。メラトニン受容体には、睡眠促進作用(睡眠・覚醒リズムの調節)があります。
人間には体内時計があり、夜になると体と心を昼の活動の状態から夜の休息の状態に切り替えて、自然な眠りへ導くようリズムを刻んでいます。
自然な睡眠にはメラトニンというホルモンが関わっています。
従来の睡眠薬は、脳内のGABAA受容体に作用し、鎮静作用や抗不安作用などにより、脳の働きを抑えて眠りへ導きます。メラトニンは脳の松果体と呼ばれる部分から分泌されるホルモンで、体内時計に働きかけることで、覚醒と睡眠を切り替え、自然な眠りを誘う作用があります。
メラトニンは、外が明るい昼間にはほとんど分泌されず、夕方以降暗くなってくると分泌量が増えて、睡眠への切り替えを促します。
ロゼレムは、今日眠れないからといって服用するような速攻性はありません。徐々に効果が表れるため、2週間ほどを目安に有効性を判断します。睡眠のリズムが整い、良く眠れるようになれば服用を継続します。
不安やイライラ、抑うつに伴う不眠治療には適応しません。この場合にはベンゾジアゼピン系の睡眠薬が必要です。また、不規則な生活や交替勤務が必要な人は、どうしても体内時計が乱れます。それらを改善するのにロゼレムは効果があります。
服用の体験談
ロゼレムを以前2週間程服用したことがあります。
当時はベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用していて、断薬したいがために、ロゼレムに切り替えて見ました。
服用を開始すると、頭痛と精巣の痛みが酷く、我慢して続けましたが、途中で断念しました。
ロゼレムをベンゾジアゼピンの代わりに服用しても、大した効果は感じられずに不眠症が悪化しました。
結果として、ベンゾジアゼピンの代替え薬にはならないと分かりました。
あくまでも、体内時計を調整して、睡眠のリズムを整えるための薬だと実感しました。
また、薬が十分効果を発揮するには、最低2週間は必要です。それまでの間、副作用が出ずに続けられるのであれば、効果は出てくると思います。
何よりも、ベンゾジアゼピンと違い、依存症や離脱症状が無いのがメリットです。服用を続けてみて、体に合わずに中止しても、簡単にやめることができます。
ロゼレムの研究結果
医療研究データによると、ベンゾジアゼピンを服用している人がロゼレムに変更して、不眠症が改善するか実験を行いました。
その結果、有効性は示すことができなかったそうです。
そのため、普段からベンゾジアゼピンを服用していない人にのみ、効果があると言わざる追えません。
また、初めて不眠症で診察を受けた人に、ベンゾジアゼピン系睡眠薬を処方するのではなく、まずは、ロゼレムで試してみてるのも良いはずです。
ロゼレムには、依存症の心配が無いためです。
生活環境の改善
ロゼレムに限らず薬には効果があれば、副作用あります。
漫然と長期間、服用を続けるのは好ましくありません。
まずは、不眠症の原因が何なのか改めて考える必要があります。
例えば、ロゼレムはメラトニンに作用しますが、本来人間の体にはメラトニンを生成する力が存在します。
朝起きて、日の光りを目から取り入れることにより、14時間後にはメラトニンが分泌され始めます。およそ、16時間でピークに達すると考えられています。
起床と生活のリズムを正すことができれば、ロゼレムは不要です。
まずは、自分のできることも考えて、試すようにしてください。