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タクシー運転手就職レポート

雇用悪化に伴い、タクシー会社に就職する人が、若者から50代と幅広く増えています。

駅前では、タクシーが溢れており、お客を待つタクシー運転手が待機する光景が目につきます。
ハローワークでは、多数のタクシー運転手募集の求人広告が年中無休で公開されています。
最終的に就職先が決まらずに、求人に応募する人は多いと聞きます。

実際にタクシー運転手として就職して、生活していけるのか?
今回、実際の元運転手のインタビューを実施しました。

タクシー運転手に就職しました。

タクシー会社就職

当時、正社員の仕事を探していましたが決まらずにanやタウンワークでたまたま見たタクシー会社に求人を発見したので応募しました。
求人内容は、すごく魅力的に書かれており、40万円以上可能とのことでしたので、すがる思いで応募しました。

面接は、あっさり合格しました。すぐに働いて欲しいと言われましたので、2種免許養成で入社しました。

翌日から、教習所通いが始まりました。料金は会社負担で、給料も出るためラッキーと思いました。
教習所での生活は仲間もできて非常に楽しい日を送ることが出来ました。

2種免許取得後から、タクシー運転手として働くことになり、ここから地獄の日々が始まりました。

当日、入社祝金の5万円を受け取りました。喜びを噛み締めるのも束の間、それをお客さんとの支払いのお釣りの代金に使うようにとのことでした。

給料は40万円を目指していたのですが・・。駅では大量のタクシーが並び中々お客さんが乗りません。
たまに無線はなりますが、殆ど待機状態です。

初乗り運賃が600円程で、その内の38%が自分の歩合給になります。
半数のお客さんは1区間で終わるのです、700円の僅か266円が利益になります。

一日12時間走らせてみて、ほぼ毎日平均お客さんは15人程度、売上は10000程で日給は3800円しか残りません。
もちろん、ガソリン代は会社負担のため助かりました。
しかし、売上が低いと会社からは相手にされません。

地獄でした。一ヶ月で76000円しか給料にならずに、そこから社会保険を惹かれると4万円ほどです。
どうやって生活すれば良いのでしょうか

売上が40万円以上になると、歩合給が50%に上がります。
しかし、給料40万円のを貰おうとしたら、20日働いて4万円の売上がないと無理と気づきました。
どう考えてもベテランさんでも13万円がやっとのご時世にどうやって生きていきば良いのでしょうか?

4ヶ月ほどでやめることになりました。
更に追い打ちを掛けたのは、2種免許養成費用と入社祝金の返却です。
2年以上務めた人以外は全額返納と言われて、25万円返却しました。

残ったのは、たまにいる優しいお客さんとの思い出と新たな借金だけです・・。

*このインタビューは個人のものであり、全ての方の意見ではありません。
*このインタビューには極端な表現が含まれている可能性もあります。