イーサリアムのgasガス送金手数料の目安や安く節約する裏技
Ethereum(イーサリアム)はウォレットから送金する際にガス(Gas)を消費します。
イーサリアムを使い少額の手数料を支払うことになります。
ガス価格(Gas Price)とガスリミット(Gas Limit)があるため、最初は戸惑いますが慣れれば簡単です。
また、いかにしてガス手数料を安く押さえるか、目安となる数値や裏技を解説さます。
ガスGasとは
Ethereumのウォレットで送金に掛かる手数料は以下の計算式が使われます。
送金手数料(ETH)=ガス価格×ガスリミット
Ethereumにガス価格とガスリミットを設定して、送金を実行するとトランザクションがプールに溜められます。
そこから、マイナーがトランザクションを取り出して処理を行い、ブロックチェーンに書き込まれます。
マイナーも報酬を得ることを目的としているので、ガス価格が高いトランザクションから優先的に処理します。
ガス手数料を安く抑えると、トランザクションが空いていれば処理されますが、混んでいると無視されていつまでも処理されません。最終的にエラーになることもあります。
ガス価格
ガス価格は名前の通り、ガスの値段を意味します。
ガス価格を高く設定すれば優先的に処理されます。
ガス価格を表す単位は「Gwei」で、Gはギガのことです。
1Gweiは0.0000000001になります。
ガスリミット
ガスリミットは設定したガス価格を使い続ける量です。
例えば、ガス価格を設定して送金を行った場合に正常に処理されなければ無限にガスを消費することになります。
リミットがあれば、その数値以上になればエラーで終了してくれます。
住宅のガスコンロで例えると分かりやすいですが、ガス価格はガスコンロ火力の強さで、ガスリミットは安全停止機能だと考えてください。
なお、ガスリミットの設定は最低21000以上は必要です。21000以下は受け付けません。
ガスの設定
Ethereumのウォレットで有名なマイイーサウォレットは初期設定が21Gwei:21000になっています。
これは、とても高い設定です。通常の送金であれば2~4Gwei:54000程度で十分です。
なお、ウォレットへの送金は時間が掛かっても良いなら、ガス価格やガスリミットを安く抑えるのも手です。しかし、ICOの場合は高く設定しないと足りないこともあります。
ICOが推奨するガス価格やガスリミットがあれば、正しく設定してください。
ガスを抑える方法
ガス価格やガスリミットの目安となる数値をETH Gas Stationで公開されています。
送金スピードは次の数値です。
- SafeLow (<30m)・・30分以内
- Standard (<5m)・・5分以内
- Fast (<2m)・・2分以内
空いている時間帯
なるべくEthereumやERCトークンを安く送金したいならトランザクションが空いている時間帯を狙います。
一番良いのが、早朝の6~9時です。場合によっては1Gwei:54000程度で可能です。
逆に、夜の22時になるとヨーロッパ時間とNY時間が重なり、送金に必要なガス価格は高騰します。
場合によっては10Gwei:54000も必要になります。
やはり、早朝や比較的空いているAM09:30~PM15:00ぐらいがお勧めです。
なお、曜日によっても混み具合は変わります。火~木曜は空いており、金~月曜日は混みやすい傾向にあります。
追記:現在、ETHの需要が急激に多くなっており、曜日問わず高くなる傾向が続いています。
ガス節約の裏技
たまに送金する程度ならガス手数料はそれ程気にする必要はないかも知れませんが、頻繁に送金するならガスを節約する裏技を紹介します。
ETH Gas StationでSafeLow Costが2程度になっていることを確認します。大体は早朝や日中であれば、2の時間帯もあります。
この時は1.1Gwei:54000で数分程度で送金が可能です。
ポイントとしては、1Gweiではなく、1.1Gweiにしている点です。
1Gweiはキリの良い数値であり多くの人が設定しているため、中々トランザクションが処理されません。
そのため、僅かでも高い1.1Gweiにすると処理されます。
実際に掛かる費用としては、数円程度に抑えられるので節約になります。
ガスのまとめ
Ethereumの送金でお勧めしたいのが、METAMASKです。
自動で現在推奨されるガス価格とガスリミットを提案してくれます。
なお、ERCトークンの送金には通常よりもガスリミットを消費します。イーサリアム上にトークンコードがプラスされるため余計に費用が掛かるのです。どれくらい掛かるかはトークンのコード設計にもよりますが、複雑な設計程ガスリミットは倍程度必要になります。
また、Ethereumは今後RaidenやPlasmaといったバージョンアップが予定されています。これにより、安い送金手数料や高速化、スケーラビリティが向上します。
こうなれば、Ethereumの送金はとても手軽になると思います。