クイック矯正の失敗とデメリットや出っ歯の体験談
セラミック矯正は別名クイック矯正と呼ばれ、最近流行りの歯列矯正です。
まず、自分の歯を削ってセラミックなどを被せます。僅か数週間で治療が終了するため、ワイヤー矯正のような長期間の治療も保定期間も必要ありません。
但し、メリットもある反面デメリットも存在します。元々、健康な歯を大きく削ること、抜歯や抜髓(歯の神経除去)が必要になることもあります。削った歯は寿命が確実に短くなります。また、被せたセラミックは長期的にはやり直しも必要になります。
一般的な歯科医であれば、クイック矯正は否定されがちであり、歯列矯正とは呼ばれません。
もしも、歯並びや出っ歯、乱杭歯、八重歯を治したいのであれば、間違いなくワイヤー矯正をおすすめします。最近は、見えないタイプの舌側矯正も技術進歩と共に、治療効果は良好です。
それでも、セラミック矯正を受けるのであれば、適切な医療機関に行くことをおすすめします。また、自分の歯がクイック矯正に相応しい歯並びかどうかもしっかりとチェックしてください。
クイック矯正を行うクリニックに行けば、どんな歯並びであれ対応できると言われる可能性もあります。無理な歯並びにクイック矯正をしたために、失敗や後悔するケースも増えています。
1本や2本の歯並びを変えるならまだしも、歯列全体を大きく変えることは相当のリスクを伴います。特にセラミック矯正しか治療方針がない審美歯科では無理なケースでも強引に行います。
クイック矯正とワイヤー矯正を行うクリニックであれば、どちらが良いか正しくアドバイスしてくれます。そのため、一つの医療機関でカウンセリングを受けるのではなく、最低3つは受けてください。
綺麗な歯は時に人生を大きく左右することもあります。見た目を重視するなら、目や鼻と同様に歯並びは大切かも知れません。
元々、人の命には限りがあります。歯を削ることや失うことは良くなくても、数十年の人生を後悔なく生きるのであれば、セラミック矯正も一つの選択肢だと思います。
この記事では、正しいセラミック矯正や失敗や体験談を詳しく解説します。
出っ歯が治らないケース
近年、男女問わずセラミック矯正を増える人は増加しています。その一方で失敗やトラブルに合うケースも少なからずあります。
良くあるのが、思ったような歯並びにならなかった場合です。そもそも、セラミック矯正は歯を動かのではなく、角度を変える治療です。
出っ歯が酷くて前に出ているのであれば、角度を変えても大きくは引っ込めない場合もあります。
出っ歯を治したくてセラミック矯正を選んだのに、角度が変わっただけで後悔することもあるのです。この場合はやり直すにもお金が掛かりますし、精神的なダメージも大きいです。
本当はワイヤー矯正が必要なケースであっても、無理にセラミック矯正が行われることもあります。十分に注意してください。
ここで、もう一度論点をまとめると、クイック矯正は歯の角度や向きが変わるだけです。もしも、これで治る出っ歯であれば問題はありません。
逆に、顔の骨格自体が前に出ている出っ歯はきれいに治らない場合もあります。つまり、根本的に歯を移動させるワイヤー矯正が必要になるのです。
ワイヤー矯正であれば、前橋から奥歯の間にある小臼歯を抜歯して、スペースを作ることも可能です。この場合は歯全体や上顎の骨自体を引っ込めることができます。
このように自分の歯はクイック矯正できれいに治る歯であるか、ワイヤー矯正が必要な歯であるのか見極める必要があります。
この点は素人では判断できない場合もあります。セラミック矯正を受けるのであれば、ワイヤー矯正も行う医療機関にもカウンセリングに行くことを推奨します。
一番良いのが、セラミック矯正とワイヤー矯正のどちらも扱うクリニックです。自分の症状に合わせて、一番良い治療法を提案してくれます。
くれぐれも広告だけに惑わされずに、幅広い視点で治療方法を選択してください。
土台の方向を変える
クイック矯正は歯を小さく削ってセラミックを被せますが、更に角度を引っ込める方向があります。
歯の神経を除去するように大きく削ります。この部分にセラミックを被せる土台を入れます、
これであれば、土台の向きに合わせて内側まで引っ込めることができます。
被せた歯が不均等
八重歯のような歯は生えるスペースがなくて、ずれています。クイック矯正で角度や向きを変えても、幅の狭い歯になります。
この場合はブリッジ仕様の歯を選択するのが良いです。但し、デメリットとしては両サイドの歯を削る必要があります。3本は駄目になります。
人によっては一本の歯を削るなまだしも、両サイドは嫌だと言う人も多いです。これは当たり前の意見です。1本治すのに3本失えば、相当のリスクです。
但し、ブリッジの方がきれいに歯が並び均等が保てます。中途半端に治すのであれば、3本削ることも必要です。
例えば、有名人の体験談でいえば元AKB48の板野友美さんは左に八重歯がありました。もしも、1本だけを削るなどして角度を変えた場合は上手くいかなかったはずです。
このようなケースではブリッジにする方が、均等で並びも良い歯に変わります。
*実際にはセラミックのブリッジにしたのか、差し歯かインプラントかは分かりません。あくまでも参考例です。
セラミック矯正のまとめ
セラミック矯正は概ねやって良かったと思える治療法です。 但し、歯並びの1本1本にはその位置に存在する意味があるはずです。
単純に角度を変えて治る歯もあれば、全体を矯正しないと治らない歯もあります。自分に合う適切な矯正方法を見付けてください。
最後になりましたが、もしも歯並びで悩んでいるなら、舌側矯正を含めてワイヤー矯正を一番に検討してください。
時間や費用、ワイヤーの見た目がどうしても困難な場合にはクイック矯正を選んでください。
自分の身を守るためにも、信頼できる歯科医師を見付けてください。歯並びが良くなることを願っています。