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顎関節症の治療とマウスピースを徹底検証

顎関節症の治療とマウスピースについて

顎関節症は、顎がボキボキ鳴ったり痛みが出る病気です。一度発症するとしつこい痛みが慢性的に続くため厄介です。

私自身は、顎関節症には非常に悩まされました。発症のきっかけは、ある日、左の関節円板が「バキっ」と音が鳴ったことです。

良く指をポキポキと鳴らす人がいますが、あのような感じの音です。
最初の内は面白がってポキポキと鳴らしていましたが、やがて痛みが出るようになり、症状が慢性化していきました。

顎を大きく開けてあくびをすると「バキっ」と音が鳴り、とてもスッキリもします。これがくせになってしまうとどんどん悪化していきます。

まず最初に、ロキソニンなどの痛み止めを服用して回復を行っていました。ロキソニンは、一時的に痛みが止まり良くなるのですが、また関節円板の音を鳴らしていると悪化していきます。

そこで、口腔外科に行ってスプリントというマウスピースを作成してもらいました。これは、日常や寝るときに装着して、顎を楽にするという装置です。装着感はとても違和感があり慣れるのに大変でした。舌がマウスピースに当たるため、話しにくい状態になります。マウスピースをはめていると顎の調子は楽になります。

顎関節症のマウスピース

症状の回復状態を維持して、ある程度良くなれば、マウスピースの装着を止めます。

症状の慢性化

顎の関節を何度も鳴らしていると、関節円盤は徐々に変形していきます。人によっては、関節円板がずれたり、転移したりするので基本的に鳴らさない方が賢明です。

かみ合わせの状態も顎関節症に影響があると言われていますが、必ずしもそうとはいえません。噛み合わせを変えたり、歯列矯正をしたとしても良くなる保証はありません。それよりも、セルフケアを行いながら、顎関節症と長年つき合っていくことが大切です。

昔は、ずれた関節円盤を外科手術によって、元に戻すという方法もありました。しかし、これはリスクがある手術ですので現在は行われていません。何度も言いますが、顎関節に負担をかけてクリック音を鳴らすということが一番良くありません。

ストレスで歯を食いしばったりすることも、悪化の要因となるので注意してください。

注意点

歯のかみ合わせ

顎関節症の原因はかみ合わせだと思い、細かい部分までかみ合わせを直そうする人もいます。

歯の詰め物をやり直したり、歯に被せ物をしたりします。しかし、噛み合わせ=顎関節症の原因とは言えません。一つの要因と考えるべきです。

噛み合わせを変えすぎて、更に噛み合わせがおかしくなる人もいますし、最終的に歯を抜いたり、精神的に不調に陥る人もいます。

そのため、歯のかみ合わせにこだわらず、顎にとって良くない日常生活の「クセ」を正しくすべきです。例えば、うつ伏せで寝るのも顎に負担がかかります。顎を鳴らすことも良くありません。歯の喰い縛りも顎に負担がかかります。

日常生活を注意するだけで、症状は大分良くなってくることでしょう。

大学病院での治療

歯科口腔外科などの大学病院で治療する方法もあります。
一般的な歯科や整形外科で紹介状をもらって受診します。

なお、これといって特別な治療法があるわけではありません。
私自身、数回大学病院の口腔外科には通いました。

そこでは、ロキソニンといったステロイド系の鎮痛剤が処方されます。痛みが出る場合に薬を服用することが主な治療法です。

他にも、マウスピースを作成して顎に負担をかけないというのが顎関節症の二大治療です。

大学病院で顎関節症をマウスピースで治療

余程症状が酷い場合は、顎の関節円板を生理食塩水で流すという方法もあります。痛みの元となる物質を生理食塩水で洗い流します。

関節円盤に注射を行いますが日帰りで治療が可能です。概ね、治療経過は良好で痛みが回復します。

また、関節円盤にステロイドを注射するという方法もありますが、副作用もあり関節円板が変形する原因になります。これは行わない方が賢明かもしれません。

なお、余程の症状でも外科手術が行われることは殆ど無いといえます。手術はリスクが伴い、後遺症が発生する可能性も十分にあるため、慎重に検討する必要があります。

そもそも顎変形症なら、外科手術の選択肢は多いにありますが、顎関節症で行うことはまずないと言えます。

時間があれば、顎の体操なども教えてもらいます。マッサージをしたり、顎の筋肉を鍛えるためのトレーニング法です。気休め程度ですが知っておくと便利な方法です。

基本的に、顎の部分を手の甲でグリグリとマッサージをしたり、血流を良くしたりする方法です。

大学病院での治療は医療費や時間も掛かるため、十分に検討して受診してください。

自己治療法

長年の顎関節症で編み出した自分の治療法があります。
まず、鼻に空気が通らないように手で鼻穴を閉じます。

そして、耳の鼓膜の部分を空気で膨らますようにします。例えると、電車のトンネルの中で耳が詰まるような感覚を自分で作り出します。

不思議に顎と耳の鼓膜の部分は近いので、痛みが発生した場合の対処方法になります。これで、顎関節症の痛みを長年乗り切ってきました。

コツを掴めば、誰でも手軽に出来るのでお勧めの対処方法です。

部分マウスピース

顎関節症の部分マウスピース

今までで一番効果的だった治療法に、部分的にマウスピースを装着して、顎を楽にする方法でした。顎の痛みが酷いときに使うと痛みが収束します。

次のようなパーツをレジンで作成して、歯に装着します。

痛みが出る顎の上歯に装着します。私の場合は前から5個目の歯に装着しました。歯に被せるため顎の上下の高さが確保されて、筋肉を伸ばすような感じになります。

数時間で痛みが急速に引いていきますので、楽になれば取り外します。

簡単な作りですが効果は高く、自分で嵌めたり外したりできるため良かったです。

歯医者で僅かな医療費(数百円程度)で作って貰えます。

この部分マウスピースで何度も助かったので、良ければ作ってみてください。

まとめ

顎関節症になり10年が経過しました。今でも、左顎はボキボキとなることが多いです。

特にあくびをしたりすると「バキっ」と勢いよく音が発生します。
これがとても爽快で気持ち良いのですが、何度も繰り返すと顎が炎症を起こして痛みが発生します。意識して顎に負担を掛けないように注意しています。

しかし、顎関節症は本当にしつこい病気です。長年付き合っていくしかないので、上手くセルフケアを行いながら生活しています。

顎関節症で悩む方も多いので、少しでも良くなるように願っています。