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剥脱性口唇炎が完治した体験談

剥脱性口唇炎の完治までの体験談

剥脱性口唇炎は慢性的に唇の皮が剥がれ続ける難治性の疾患です。

この病気で悩む人も多く、いつまで経っても完治しないため精神的に落ち込むようになります。

前回は、剥脱性口唇炎の原因や症状、治療法、体験談を紹介しましたが、今回は更に詳しく体験談を紹介したいと思います。

私自身は、剥脱性口唇炎を発症してから、完全に完治するまで一年近く掛かりました。これだけ時間が掛かった背景は、間違った治療法で悪化させていたためです。

その間に口唇が剥がれたままで見た目にも辛く、マスクを手放せない状態が続きました。何よりも鏡で見ると、荒れた唇で精神的に参ってしまいました。

現在は完治していますが、この時の辛かった体験談を、更に詳しく話したいと思います。

発症経緯

ストレスで発症

夏から秋への季節の変わり目に、口唇が荒れてめくれることがありました。この時は、私生活でもストレスがあり、悩みの多かった時期です。

普通は口唇炎ができれば放置すれば治るかも知れませんが、荒れたことを気にして様々な良くない自己治療を開始してしまいました。

まず、口唇が荒れたことに対し、乾燥が原因だと判断して、モアリップやメンソレータムのリップクリームを使いました。

口唇の荒れにはリップクリームが有効という間違った認識があったためです。リップクリームはあくまでも乾燥の防止に限って効果があります。

つまり、荒れた口唇に塗ると更なる炎症を引き起こす場合があるのです。口唇が荒れていると、バリア機能も低下しています。この状態でリップクリームを使用するば、刺激で悪化するのは当然です。

実際に使用してみて、良くなるどころか、ヒリヒリと痛みが増して、真っ赤になります。

女性であれば、口紅も刺激になるので、炎症中は使わないことが重要です。

この頃から口唇の剥がれも悪化して、本格的な剥脱性口唇炎に移行しました。

炎症が酷いため、リップクリームはやめました。しかし、乾燥させないことが重要といった間違った認識があり、水に濡らさないように心掛けました。

水に全く濡らさないため乾燥は防げますが、結果的に不衛生な状態になります。これが返って炎症を慢性化させる状態になりました。

皮膚科で口唇の皮を剥がして、顕微鏡で観ると、カンジタが発生していました。しっかりと、石鹸や水で洗い流す必要があることを認識しました。

結局、皮膚科に通ったのがこの時点で、発症から2ヶ月程経過していました。医師は普通の口唇炎程度の認識でした。

薬の処方としては、プラスチと呼ばれる透明なクリームにネリゾナ(副腎皮質ホルモン)を配合した軟膏を処方されます。

ステロイド入りのプラスチ軟膏

ステロイドプラスチを口唇に塗ると翌日には皮が全て剥がれて、患部が真っ赤になりました。

余計な皮が剥がれて良かったですし、ここから回復するだろうと期待しました。しかし、それも束の間新たな皮が再生されて、元の剥脱性口唇炎に戻りました。

ステロイドプラスチを塗ると、一旦皮は剥がれますが再度復活するため悲惨です。

治療出口の無いトンネルのように精神も落ち込みました。

ある日悩んで、通りすがりの漢方薬局に行きましたが、よもぎと漢方の飲み薬が処方されて、数万支払いました。結果的には全く症状は変わらず、無駄になります。

この頃には治療も諦めて、マスクで口唇を隠すようになりました。剥脱性口唇炎で一番辛いのが見た目の問題です。

明らかに度を超えた口唇の荒れですので、かなり目立ちます。普通に歩いていても、ビックリされるぐらいの荒れ具合です。

次に治療法として、ステロイドが配合されていない、プラスチのみを使用するようになりました。

ステロイドが配合されていないため、翌日に皮が剥がれ落ちることもありませんが、湿ったままの状態で見た目は安定しました。

常に口唇にプラスチが乗っている状態にして、口唇を乾かさないようにします。夜には、しっかりと石鹸で洗い落としました。

プラスチをやめれば、再度剥脱性口唇炎は発生しますが、塗っている内は薄い皮が剥がれた状態で見た目には良かったためです。

この状況で、4ヶ月程は乗り切りました。

国立病院に受診

国立病院に受診した結果

その後、いつまで経っても治らないので、毎回通っていた皮膚科に行き、国立病院の有名な先生に紹介状を書いて貰いました。

診察を受けると、精神的な要因も指摘されます。口唇炎で悩み過ぎず、ストレスを溜めないことが大切だと言われます。

また、余計な治療が慢性化を招いていることや一日一回は患部を洗うことも大切と教えられます。

治療中にカメラで患部を記念に撮られました。処方薬は塗り薬はなく、ドグマチールを処方されます。

ドクマチールは胃腸薬ですが精神的な疾患にも処方されます。2週間程、服用してみて効果はありませんでした。

しかし、この頃から塗り薬もやめて、毎日清潔にしながら自然に過ごすようになります。

最初は口唇の荒れも酷かったですが、瘡蓋と一緒で、古い瘡蓋が剥がれる度に皮は小さくなっていきます。

最終的に全ての治療をやめて、3~4ヶ月程度できれいな口唇に戻りました。

まとめ

剥脱性口唇炎の完治方法

剥脱性口唇炎の完治した治療は以下のようになります。

  • 過度な治療やケアが逆効果だったこと。
  • しっかりと清潔にすること。
  • 口唇に対するストレスを無くすことが大切。

最終的に治るまで一年掛かりましたが、ようやく完治して本当に良かったです。

人間は誰しも生まれてこの方、口唇が荒れたままの人はいないので、炎症が積み重なって、一時的に剥脱性口唇炎になっているだけど自覚すべきだと思います。

今でも、乾燥すると口唇が少し荒れるときもありますが、治ることはわかっているので、治療はしません。

私の場合は荒れていない状態でも、リップクリームなどは刺激になるので普段から使わないようにしています。

剥脱性口唇炎はとても辛いですが、きっと良くなると思うので、きれいな口唇を目指して頑張って欲しいです。

皆さんの完治を願っております。

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