イボを液体窒素凍結で治療してヨクイニンやイボコロリも試した方法
イボは別名で「尋常性疣贅」と呼ばれます。
一つできると他の場所にも広がり、数が増えていきます。
イボはヒトパピローマウィルスが原因で発生します。体中にできますが、顔や足、背中などに発生しやすく、特に手にできやすい傾向にあります。
私自身、イボには本当に悩まされました。一時期は指先に沢山できて困りました。治療として、イボコロリやヨクイニン、液体窒素凍結を行いようやく完治させました。
イボに対しておこなった全治療方法
- イボコロリ
- ヨクイニン
- スピール軟
- 液体窒素凍結治療
- 自己免疫による自然治癒
尋常性疣贅に対する治療方法や体験談を詳しく紹介します。
イボの原因
ある日突然、右手の人差し指に小さな隆起物が発生しました。最初は湿疹だと気にも止めていなかったです。
特に痛みもなく、厚い豆のようにポツンとできていました。それから、数ヶ月経つと、右手の中指や左手にもいくつかできるようになります。
少し気にするようになりましたが、その内治るだろうと放置しました。
ある日、家にあったステロイド軟膏を試しに塗ってみました。ステロイド軟膏はマイザー軟膏とよばれる強いタイプの塗り薬です。
これが失敗でした。イボが一気に広がり30個ほどできてしまいます。後から分かったのですが、イボにステロイド軟膏を塗ると大量に増える要因にもなるので注意が必要です。
最終的に1年程度をかけてイボは増え続けることになりました。
ウィルス性イボは、傷口から侵入しやすい傾向にあります。事実私自身も、右手に湿疹がありバリア機能が低下していたのが、そもそもの感染のきっかけです。
ヒトパピローマウィルスによるイボは人には移ることはありませんが、自分自身の傷口には簡単に増えていきます。イボをいじれば更に大きくなるので注意が必要です。
人間の体はウィルスなどの外敵が体内に侵入すれば、免疫が攻撃を開始します。しかし、ヒトパピローマウィルスは体が無害と判断してしまう傾向にあります。
一度、ヒトパピローマウィルスに免疫が付けば自然治癒するようになり、再度感染することは少なくなります。但し、ここに辿り着くまでが長い期間が必要です。
イボコロリで治療
イボにはイボコロリが良いとは昔から言われており、楽天で購入して使用してみます。
イボコロリは水溶性ですが、指先に塗ると直ぐに固体に変わります。
白い膜を形成して、イボに浸透していきます。イボコロリを塗ると凄く染みてヒリヒリします。とても、この痛みが効いているのではと実感しました。
一日に何度かぬり直していると、数日でイボが剥がれていきます。しかし、イボは芯から除去しないと再発して大きくなります。
残念ながらイボコロリでは、芯まで取れずに悪化しました。
イボコロリはヒトパピローマウィルスではない、魚の目やタコに使うと綺麗に取れますが、イボは芯を引っこ抜かないと再発を繰り返します。
イボコロリで色素沈着になり、イボの回りが黒い点のようなシミになりました。色素沈着自体は数ヶ月もすれば消えます。
余談ですが、顔には絶対に使用しないでください。刺激が強いため、シミなどになりやすく良くありません。
改めて、ウィルス性イボは芯から抜くことの重要性を認識しました。
ヨクイニンで治療
イボに良いヨクイニンと呼ばれる内服薬を試してみることにしました。
ヨクイニンは昔からイボに効果があるといわれており、効果が期待できます。但し、即効性があるわけではありません。体質を改善しながら、長い期間で治していく薬です。
イボができてから、二ヶ月程服用しましたが、全く効果を実感できずにやめました。イボが治まるどころか進行を食い止めることもなく、増えつづける一方です。
ヨクイニンはタブレット型式の錠剤で、薬局などで購入が可能です。実際にAmazonで購入しましたが、一ヶ月2000程度の出費のため痛いです。
おまけに明確な効果が期待できる訳ではありませんので、あくまでも期待する程度にして置くと良いと思います。
スピール軟で治療
スピール軟と呼ばれる絆創膏タイプで治療をしてみました。
スピール軟には皮膚を柔らかくするサリチル酸が50%程度含まれており、尋常性疣贅や魚の目、タコに効果があります。
簡単に言えば、イボコロリの薬液を絆創膏に浸した物と考えるとわかりやすいと思います。
尋常性疣贅に貼ると患部が白くふやけて、薬液が浸透します。数日経つとイボを芯から抜くことが可能です。
何個か試しましたが、上手く取れるイボと取れないイボがありました。芯から取れれば再発しませんが、失敗すると大きくなりました。
後は、患部が色素沈着のように黒ずみますので、シミになりやすいです。顔には貼らない方が賢明です。一ヶ月もすれば色素沈着は消えますが、万が一シミに残ると最悪なので多用は禁物だと思います。まずは、一つ二つ試しに貼って経過観察してください。
スピール軟を長く貼り続けると皮膚ががふやけてきます。例えば、バントエイドを数日間も貼っていると皮膚がふやけるのと同じ原理です。
そのため、長くても2~3日連続使用程度にするのが良いです。一日毎にスピール軟を剥がして、正常な皮膚は大丈夫か確かめてください。
液体窒素凍結で治療
最終的に辿り着いたのが液体窒素凍結治療です。皮膚科で治療ができます。
尋常性疣贅はメジャーな皮膚疾患ですので、大体の皮膚科には液体窒素が置かれています。念のため窓口や電話で取り扱っているか、尋ねてみてください。
医師に手のイボを見せると、「沢山出来てるね。イボだよ。」と言われました。
机横の液体窒素を取り出して、イボの患部に綿棒で押し当てて貰いました。
痛みは強いですが、効果を実感しました。イボが30個近くまで増えていましたが、丁寧に一つ一つ液体窒素を押し当てて貰いました。
医療費は1500円程度です。二週間毎に皮膚科に行き液体窒素凍結で除去して貰います。ちなみに二度目以降の診察費は500~1000円程度です。三ヶ月程度は通い続けて全て除去して貰いましょう。
液体窒素凍結の治療経過
一日目
イボに綿棒を使って、液体窒素を押し当てます。痛みは強いですが我慢できると思います。
皮膚に特に変化はありません。
2、3日
数日間経過すると液体窒素を押し当てた患部が赤く腫れてきます。ダメージを受けて小さい部分火傷のようになります。
一週間
この頃には、イボが瘡蓋になります。
二週間
瘡蓋が剥がれて芯からイボが除去できました。
一回で無くなるイボもあれば、数回治療して無くなるイボもあります。液体窒素凍結治療をするごとに、イボは小さくなっていきます。概ね、1~3回の治療で9割以上は無くなりました。
数ヶ月
イボが取れた患部の皮膚は一時的に色素沈着で黒ずみます。数ヶ月経過すると元の皮膚色に戻っていきます。
いぼに対して、色々な治療をしましたが、何よりも明確に効果があったのが、液体窒素凍結治療です。確実な治療をするなら皮膚科には行くべきです。
まとめ
いぼは沢山増えていくので厄介です。痛みや痒みはありませんが、余りに増える前に液体窒素凍結で治療しましょう。
30近くあったイボは液体窒素凍結できれいになくなりました。再発のリスクもありましたが、最終的にイボに対して体の免疫が完成されて、元からできなくなりました。
顔にも薄くイボが出来ていましたが、液体窒素凍結治療するとシミになりやすいので、何もせずに経過観察していました。最終的には、数年間で免疫ができて、イボは完全に消えました。
対処療法としては、液体窒素凍結治療。根本的な治療としては、自分の免疫が完成するのを待つしか無いようです。
余り深く悩まずに、気長に治療しながら、イボを根絶してください。
効果 | 費用 | 治療期間 | |
---|---|---|---|
イボコロリ | 低い | 高い | 短い |
ヨクイニン | 低い | 高い | 長い |
スピール軟 | 普通 | 高い | 短い |
液体窒素凍結 | 高い | 高い | 短い |
自己免疫 | 高い | 無 | 長い |