FXの塩漬け手法でトレード
FXでは含み損が発生した場合に、そのままポジションを持ち越し塩漬けするトレード手法があります。
これは、いつか損失が戻るだろうとそのまま放置して、利益がプラスになるのを待つ戦法です。実際には高い確率で元の数値まで戻り、損失を取り戻すことができます。
しかし、毎回上手くいくとは限りません。例えば、110円でドル円を購入して、そのまま下落したとします。
通常であれば、下降しながらも110円に戻るのが多いですが、そのまま100円や90円まで下落しないとも限りません。
例え110円に戻ることが想定されているとしても、何ヶ月や何年間も掛かることがあります。
スワップがマイナス
通常通貨ペアを買いでエントリーした場合は、スワップポイントがプラスになることが多いです。
しかし、突発的な有事や大規模な政治的要因が発生した場合に、大きくスワップがマイナスに傾くことがあります。
例えば、東日本大震災では、ドル円が1日あたり1000円以上のスワップポイントがマイナスになりました。
とてもじゃないですが、購入したポジションがマイナスになっていることにプラスして、スワップポイントもマイナスになると精神的ダメージは大きいです。
スワップポイントのマイナスが大きければ大きいほど、ポジションを保有している期間にイコールして損失が増えていきます。こうなると、焦って決済してしまうことも多々あります。
つまり、長期間のポジション保有は非常にリスクを伴うトレード手法だといえます。
しっかりと損切りが出来るように日頃から訓練を行いたいものです。
南アランド円で塩漬け
それなりに上手くいったトレード手法の一つに、南アランド円の塩漬け方法が上手くいきました。
もともと、南アランド円は10円程度ですので、50銭下落するごとに買い増していき、最終的に為替レートが戻るまで待つことにしました。
南アランド円はスワップポイントも高いため、そのまま放置してもスワップが毎日貯まっていきます。
更に、10円程度と値段も低いため、少ない資金から購入が可能でした。
このため1000通貨や100通貨程度で運用して、細かい利益を積み重ねました。
もちろん、南アランドやアフリカ地方に突発的な有事や大きな政治局面が起きた際には、スワップポイントがマイナスになるとも限りません。そのため、少ない資金でコツコツと利益を重ねて塩漬けする方法が良いと思いました。
塩漬けに危険な通貨ペア
ポンド円やユーロ円は塩漬けすると非常に危険です。
以前ポンド円は240円になる時期もありました。ユーロ円も200円程度の時期もありました。
しかし、現在は120円や140円程度をさ迷っています。
もし、240円や200円の頃に買いのポジションを持っていたら、二度と戻ってくることはない為替レートになっているはずです。そのまま含み損を抱えたポジションを何年も持つことは危険です。
FXをしている人の中には、この頃のポンド円(200円)を保有したまま、いつか戻るだろうと塩漬けしている人もいます。やはり、日頃の損切りが重要だと改めて実感しました。
ドル円の塩漬け手法
FXの塩漬け手法の定番通貨ペアといえば、ドル円ではないでしょうか。
ドル円は日本人になじみやすいですし、値動きもある程度はわかりやすいのでお勧めの通貨ペアかもしれません。
ドル円のポジションも塩漬けする場合は、一気に全資金を投入するわけではなく、細かくポジションを保有していく方が賢明です。
例えば、100円~120円あたりは、1000通貨で買い増していきます。100円より下は10000通貨で買い増していきます。
価格の高い部分では少ない資金を投入して、価格の低い部分では多めの資金を投入すれば、少しリスクも下がるともいます。
100円から120円あたりで1000通貨のポジションがいくつかあったとしても、90円台で10000通貨で買い増せば損失を穴埋めして、全てのポジションを決済することも可能になります。
逆に100~120円あたりで、10000通貨のポジションがいくつかある場合は、90円台では、100000通貨で買い増す必要があり、多くの資金が必要になります。また、投入資金が多ければ多いほど損失のリスクも高くなります。やはり、少ない資金から運用している行くことが大事だと思いました。
iサイクル注文
以前は外為オンラインのiサイクル注文にもトライしてみました。これは、自動で買い注文を行ってポジションがプラスになれば売り決済を行うサイクルシステムです。
一度設定を行えば、後はシステムが自動で取引を行ってくれます。便利なシステムですが、毎回上手くいくとも限りません。
最初の内は、買いポジションがプラスになりそれなりの利益を生み出しましたが、どんどん下落していくと損失も増えて、中々、利益が出ず世の中甘く無いなと実感しました。
10000通貨でも運用できますが、まずは1000通貨から運用してみて、実際のシステムの有効性を確認すべきです。
外為オンラインの会員であれば誰でも使用出来るため、お勧めのシステムだと思いました。
まとめ
FXの塩漬け手法を紹介しました。何度も言いますが、今回の損失で身をもって分かったことはしっかりと損切りすることが如何に大事かということがわかりました。
トレードの極意は、損切りに有りと言いますが、中々難しいものだと実感しました。
損失が膨らむと、元に戻るまで待とうとしますが、僅かでも利益が出るとエグジットしてしまうのも、改善すべきと実感しています。
くれぐれも塩漬けせずに安定したトレードを行って欲しいです。