WordPressでSEOにマイナスになる記事の書き方
以前SEをしていた会社で1日1万pv以上を目指すSEO方法を相談されることが良くありました。
沢山のWEBサイトを見てきましたが、通常であれば以下の4つを守っていれば大体は一日1万pv程度になると思います。
- 記事数が500個以上
- 記事1つ辺りの文字数が2000文字以上
- 記事1つ辺りに画像を最低1つ以上使用する。出来れば2個。多いほど良い。altもしっかりと記述。
- オリジナルの記事内容。ネット上にあるコピー文書は使わない。
これを忠実に行えば、余程偏ったジャンルでない限りは、1日1万pvは達成できました。
しかし、中には上記のSEO方法を守っても、一向にアクセス数が伸びて来ないサイトもあります。どれ程記事を増やしても、努力してもです。
今回は、このマイナスになっている原因を探究していきたいと思います。
偏ったジャンル
記事数が多いのに、アクセス数が伸びない原因の一つに、偏ったジャンルばかりの記事が挙げられます。
大切なことは、ユーザーが多いジャンルの記事を書くことです。
例えば、IPhoneの使い方やスマホのアプリならユーザー数も多いですし、誰もが興味ある内容なら尚更良いです。
また、男性や女性限定の内容を狙うよりは男女共に使える内容が良いです。
例えば偏ったジャンルの説明をしますと、株式だけの記事を500個書いてもアクセスする人は株に興味がある人だけです。ネイルの記事を1000個書いても同じことが言えます。
大切なことは幅広いジャンルを満遍なく記事にすることです。
但し、一つのジャンルに絞っていてもユーザーが多い分野であれば問題はないと思います。美容だけのジャンルであってもユーザーは幅広い年代と人がいます。
しかし、美容の中でも更にターゲットを絞って特定のジャンルの記事だけにしてはいけません。
例えば、先程のネイルもそうですし、スキンケア、ヘアケアだけにジャンルを絞るのも良くありません。
タイトルの問題
タイトルに問題のある単語を入れてはいけません。
アダルトや事件、卑猥な言葉などです。
もしアクセスが順調に伸びていても、記事のタイトルに良からぬ単語を使用すると急激にサイト全体のアクセス数が落ちることもあります。
以前、重大事件のタイトルで記事を書いたらアクセス数が急激に落ちた人がいました。
やはり、タイトルには特に注意しなくてはなりません。早い話が子供が見ても問題内容にする必要があります。
なお、単語が記事内に文書として出てくるぐらいなら問題はありません。大事なのはタイトルに注意することです。
例えば、検索エンジンで苗字を検索する際に予測変換で有名人の名前がずらりと出てくると思います。
しかし、セクシータレントや事件を起こした人は出てこないと思います。運営しているサイトがそのようなジャンルのサイトであれば、タイトルに使用しても問題はありませんが、そうでない場合はタイトルに使用することは注意してください。
もし、ある日突然急激にアクセスが落ちたときは、タイトルを疑ってみてください。
タグページの量産
記事を作成する際に、タグを量産すると内容の無いページが大量にできるため、基本的にタグページは作らないことが推薦されます。
どうしても、記事に多くのタグを設定したいなら、タグページでは以下のコードを設定するのが良いと思います。
1 2 3 |
<?php if( is_tag() ): //タグページ用のメタデータ ?> <meta name='robots' content='noindex,follow' /> <?php endif; //タグページ用のメタデータ【ここまで】?> |
これにより、低品質なコンテンツが検索エンジンに登録されるのを防いでくれます。
過去にタグページを大量生産して、検索順位が落ちたことがありました。この設定で回復したので効力はあるはずです。
カテゴリーページや月別ページまでは、<meta name=’robots’ content=’noindex,follow’ />をする必要はありません。検索エンジンはカテゴリーページや月別ページの構造を自動的に理解してくれます。
非スマホ対応
サイトを設計する際は、PC表示だけではなく、スマホ表示に対応している必要があります。
スマホ表示に対応しているサイトはモバイルフレンドリーと認識されます。
逆にスマホ表示に対応していない場合は、検索順位を落とす要因になります。
HTML5を使用
現在の主流はHTML5に移行しつつあります。もちろん、HTML4やXHTML1.0でサイト設計をしても問題ありません。
しかし、HTML5は<article>タグや<aside>タグなどを使って、コンテンツの情報や構造、重要性を的確に伝えることができます。
<article>タグは、サイトの記事部分であることを検索エンジンに的確に伝えることができます。
<aside>タグは、サイトの重要ではない部分であることを、検索エンジンに的確に伝えることができます。
SEOにおいて、HTML5は効果的ですので使うようにします。
コピーコンテンツの使用
コピーコンテンツ
記事を書くときに注意することの一つに、コピーコンテンツが挙げられます。インターネット上にあるコピーした文書を使うと検索順位が落ちる要因になります。
ネット上にあるコピー文書を使用する場合は、引用であることを示す、<blockquote>タグを使用するようにします。または、文書を画像に加工して、記事に貼付けるのも対処方法になります。
但し、記事内に締める引用文の割合は最小限に留めるべきです。
記事内に引用文書を使い過ぎると、検索エンジンからコピーコンテンツを使用して文書を構成していると見なされます。
以前、<blockquote>タグに引用した記事を沢山使用して、それにオリジナルコンテンツを組み合わせて、記事を構成する方法がありました。
専門的な内容を引用して、感想文や補助としてオリジナル記事を組み合わせて、全体的な記事の質を上げる手法です。現在は通用しなくなっています。
重複コンテンツ
自分のサイトで一度使用した文書を他の記事で再度使用することは、重複文書になるため避けるようにします。
複数の記事に使うなら、同じ内容でも、文書を変えて投稿するようにします。
低品質コンテンツ
サイトの記事内に置いて、意味のない情報は<table>内に収めるようにします。
例えば、以下のような情報は文書としても低品質ですので、<table>内に収めます。
効果 | ☆☆☆ |
---|---|
効能 | ☆☆ |
価格 | 10000円(税抜き) |
送料 | 1000円(税抜き) |
<table>内の文書は検索エンジンから余り重要視されません。
重要視されないと言うことは、低品質な文書を使う際に<table>を使用すれば、記事の評価を下げないで済みます。
文書の読みやすさ
行間が狭くて、文書が読みづらい記事があるとします。文字数が多い程ストレスになり、流し読みや中途離脱に繋がります。
しっかりと「line-height」を設定して、行間を広く取り文書を読みやすくします。
PC表示であれば、記事内の<p>タグは「line-height」を2.0に設定します。
スマホ表示であれば、「line-height」が1.8あれば読みやすいです。
また、文字の大きさにも注意します。文書内の文字が小さすぎても読み辛いですし、大き過ぎてもです。
「font」は16px~18pxに収めるのが妥当です。また、スマホなどの小さい画面では、14px~16pxするのが妥当です。
キャッシュの未設定
サイトに訪問した人の通信速度が低い場合は、ページが中々表示されずに、そのまま去っていくこともあります。
画像やスクリプトを沢山使っていると尚更です。
しっかりとサイトにキャッシュを設定してください。
サイトのキャッシュについては以下の文書で解説しています。
また、AMPでサイト設計すると、Googleサーバーにキャッシュされるため、瞬時にページが表示されるようになります。
AMPはGoogleが開発したフレームワークです。基本的な使用方法は、以下の書籍で詳しく解説されています。
文書内容
Googleの検索エンジンには、質の低いコンテンツ記事を判断する機能があります。これまで膨大なサイトをインデックス化してきた情報を元に判断します。
注意すべき点は、話口調のブログ文書になっていないかです。
例えば、以下のような文書です。
今日はこんな感じいいい~~🌴💕
このニットキャップが可愛くて前から早く着けたかったんだけど今日ようやく着けれたよおお~~🇺🇸
絵文字や顔文字も使わない方が賢明です。
しっかりと主語や述語、文節、句読点などで書くことが大切です。
検索エンジンは専門性の高い文書を好む傾向があります。例え専門的な内容を書けなくても、正しい日本語の文書を使用することで対策になります。
まとめ
この他にも細かい部分を挙げればキリが内ですが、アクセスが増えないときの要因を幾つか説明しました。
サイトの駄目な部分を無くすことで飛躍的にアクセス数は伸びるはずです。
1日数万pvでも、5年前までは努力すれば何とか達成出来たのですが、最近は難しくなってきたと実感します。サイトの数が爆発的に増えて、供給過剰になりつつあります。
日本の人口やネット人口には限界があるので、サイトの数が増えれば増える程、サイト1つ辺りの訪問者数も減少していきます。
現在から5年、10年後には、更に生存競争が激しくなるかと思いました。この状況の中でも、しっかりと安定的にアクセスを維持するのなら、基本的なSEOを施して記事数を増やして行きたいものです。
しかし、現在から15年、20年先は人口知能AIが開発されて、IT分野は人間の仕事は無くなると思います。このような記事も一瞬で書かれて、大量に生産されます。こうなると人のできる仕事は無くなりますので、ブロガーでの将来設計は注意してください。
話は逸れましたが、サイトのアクセスを伸ばす参考になれば幸いです。