ネットショップの就職や求人の体験談
ネットショップは、就職として人気の高い仕事です。実際にハローワークや情報誌でも多数の求人が紹介されています。
ネットショップと聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか・・。
商品をネットに陳列して、お勧め商品をピックアップ、売れた商品の発送。色々考えると楽しいやり甲斐のある仕事だと思う人も多いはずです。
実際の仕事は、日々に追われて激務です。もちろん、様々なネットショップがあるので一概には言えません。電化製品、本屋、食品、雑貨と多種多様なので仕事内容も変わってきます。
今回は、食品ネットショップの仕事内容にスポットを当てました。
この記事では、仕事としての楽しさや業務の激務などを紹介します。
ネットショップについて
ネットショップの大手といえばビックカメラやAmazon、ヨドバシカメラ、NTTひかりショッピングなどがあります。大手は、雇用も安定していますし、仕事のやり甲斐もあります。
誰もが大手のネットショップで働ければ良いですが、大部分は中小企業や個人規模の就職先だと思います。
これらの企業は、雇用の安定性は劣ります。離職率も高いです。
今回紹介する食品会社は、抜群に離職率が高く、1年経つと半分は人員が入れ替わる企業でした。
問題なことは、高い離職率を上げながら、社内の問題点が一向に解決されないため(問題に気づかないため)ブラック企業化していきました。
仕事内容
食品ネットショップの仕事は、ネット内に永遠と商品を並べる業務です。
価格改訂、仕入れた商品の陳列、お勧め商品。
エクセルの表や実際の商品を見ながら、朝から晩まで、ひたすら商品を並べたり、消したり、お勧め内容を書いたりと内職のような仕事が続きました。
更にお客様からメールでのお問い合わせや返品・苦情などにも追われます。
仕入れや発注なども必要です。扱っている商品数が多いほど激務です。
商品の出荷などは、パートの方がいて、梱包や発送の仕事はありませんでした。物流も運送会社が受け取りに来られます。
普通のデパートやお店であれば、お客さんとの接客があります。
人と人の触れ合いがありますが、ネットショップにはありません。
基本的にEメールでのマニュアル的なやり取りになります。
お客さんへの思いや感謝等は沸かず、ただ売り上げに思いをはせるのみでした。
一日のスケジュール
AM7:30
出社して、前日の売り上げを確認。
AM8:00
朝礼、ラジオ体操、前日の売り上げを報告。
AM8:15
本日のスケジュールを確認して、仕事の意気込みや仕事内容をEメールで部長に報告。
お客様から寄せられたメールの処理。
AM9:00
ネットショップでの商品の陳列が永遠に始まります。
楽天やヤフーショップでは、商品ごとにPR文書があると思います。
これを考えて興味を持ち買って頂けるように工夫します。写真も撮る必要があります。
商品の写真は撮影後にフォトショップで加工します。
htmlはドリームウィーバーで編集します。
AM12:00
昼休憩
AM12:45
午後からも同様の作業が続きます。
AM15:00
商品の在庫確認をします。欠品が無いか、仕入れをどれだけ行うかなどのチェックや処理。
AM16:00
ネットショップ業務が続きます。定時はAM17:00ですが帰れません。また、本日の業務内容に対する自己評価と実際に終了した作業内容をEメールで部長に報告します。
AM20:00
業務終了です。定時に終われることはありませんでした。残業代もありません。
*上記のスケジュールは、この企業に限ったことであり、他の企業によって変わります。
ネットショップの店舗
ネットショップは自社でサイトを立ち上げて運営する方法もあります。
多くは、楽天やヤフーショップなどを使って販売することになります。
これらのメリットやデメリットを紹介します。
自社サイト
制作会社に依頼して、ネットショップシステムを作って貰います。
但し、数百万は掛かります。メンテナンスやリニューアルも含めると年間コストは数十万~数百万は掛かります。
そのため、自社サイトがあるネットショップは、規模も大きく売り上げが安定している必要があります。
ネットショップで購入する際は、自社サイトがある会社は信頼性という面では、一つの指標となりそうです。
お金を掛けない方法としては、Wordpressで構築する方法もあります。
プラグインの「Welcart」を利用すればネットショップが自社で作れます。
但し、それなりにWordpressの知識がある人が必須です。
自社サイトはSEOがしっかりしていて、検索上位に表示されると売れやすいです。
また、リピーターは自社サイトで購入して下さる傾向にあります。
更に、価格comに登録すると売り上げは飛躍的に上がります。
楽天ショップ
2000年代はネットショップといえば楽天でしたが、最近はシェアが少しずつ下降しています。
何よりも、手数料が高いため、価格に上乗せされます。ネット業界全体に比べれば、余りお得な買い物とは言えません。
それでも、ネットショップの王道は楽天なので、お店を構えておく必要があります。
ヤフーショップ
手数料も安いため、シェアを伸ばしているネットショップです。
ポイントもザクザク貯まり、利用する人も多いため、ヤフーショップは将来性があります。
ネットショップを運営するなら、ヤフーショップは必須です。
Amazon
Amazonで商品販売を展開することもできます。
但し、本や電化製品などでは勝ち目はないです。
雑貨や隙間商品をAmazonより安い値段で出品する必要があります。
手数料で約10%(契約内容によります)掛かるため、安定した利益が確保出来るかがポイントになります。
ヤフオク
オークションでも新品や中古に関わらず出品できるため、最大限に売り上げを伸ばすのであれば、利用すべきです。
以前は、落札された方のの連絡のやり取りが大変でした。そのため、一つ一つの作業に対するコストを比べると利益率が良くありませんでした。
現在は、ボタン一つで決済や発送連絡ができるため、出品商品一つ辺りの作業コストが低くなりました。
ある程度の値段や利益率がある商品ならばヤフオクを利用します。
一週間の日記
ネットショップで起こった一週間の業務日記をまとめました。月曜日
週明けは、土日の注文が混雑して非常に慌ただしい一日になります。Eメールでお問い合わせや返品などが多数送られてきています。
非常に憂鬱な一日の始まりです。月曜日は遅くまで残業することが多いです。
火曜日
火曜日は、30分早く出社して全体会議が行われます。今後のおすすめ商品やイベント等を企画して、よりどうすれば売り上げを伸ばせるかミーティングを行います。
早朝出勤の手当は出ません。ただでさえ月曜日は忙しかったのに、早朝出勤はきついです。
水曜日
通常の業務が行われます。水曜日はノー残業デーに設定されていますが、まともに帰れたことはありません。
木曜日
通常の業務が行われます。特に変わった様子もなく、延々とネット内に商品の陳列とPR商品の記事を書いたりします。
金曜日
非常に疲れが溜まってくる時期が金曜日です。明日は休みと意気込んで何とか業務を終わらせます。金曜日も遅くまで残業が続く傾向にありました。
土曜日
土曜日は休みに設定されていますが、休日出勤を伴う場合があります。上司の気持ち次第で土曜日は出勤になります。
また、イベントや忙しい時期は休日出勤が続きます。
日曜日
やっと日曜日になりました。1週間の疲れは日曜日でぐったり過ごすしかありません。明日から忙しくなりそうです。
まとめ
食品会社のネットショップは非常に業務が大変でした。
就職を希望するときは、実際のネットショップサイトを良く見て、雰囲気や業務内容をチェックした方が良いです。
- 商品数が多ければ作業は非常に多くなります。
- 一つ一つの商品にPRや写真が多いショップも作業する側の負担は大きいです。
- 土日も発送している企業は、休みが安定していない場合があります。
今回紹介しました食品会社は良くありませんが、他のネットショップは、良心的な企業、やり甲斐のある企業も多数あると思います。
IT関連の就職はWEB制作会社、ネットショップ、プログラマー、システムエンジニアなど多数あるので、良い企業を見つけてください。